びまん性軸索損傷
びまん性軸索損傷とは、脳外傷の中、受傷直後から、6時間以上意識が消失した場合をびまん性軸索損傷といいます。
びまん性軸索損傷は明らかな脳挫傷、血腫がない場合に付けられる病名です。びまん性軸索損傷の意識のない原因は広範囲の脳細胞レベルの損傷にあります。
びまん性軸索損傷は脳の表面か深部かを問わず、脳組織の挫滅により出血と壊死がみられる構造破壊の形態を示します。
びまん性軸索損傷の原因は 強く脳が揺れたり、回転性外力が加わったりすることにより、脳神経細胞の軸索が広範囲に渡り断裂し、脳機能が失います。
受傷後、意識がなく、重症びまん性軸索損傷では生命維持中枢(脳幹)が侵され、呼吸が止まったり、急死したりします。
びまん性軸索損傷は頭部MRIで、神経細胞軸索の断裂し、微小な出血や浮腫が確認されます。頭部の外傷史、MRIで所見が認められればびまん性軸索損傷が確定します。
びまん性軸索損傷の西洋医学治療は、対症療法のみです。
びまん性軸索損傷鍼灸治療症例:鍼灸治療の対象は、主にびまん性軸索損傷後遺症です。したがって、片まひ、言語障害、視力障害、聴力障害、外傷性てんかんや自律神経失調症が対象になります。片まひは「脳梗塞、脳卒中後遺症の鍼灸治療」の章に、言語障害は「発声障害、構音障害(失声症、失語症、嗄声)の鍼灸治療」の章に、聴力障害は「難聴の鍼灸治療」の章に、外傷性てんかんは「癲癇の鍼灸治療」の章に、自律神経失調症は「自律神経失調症の鍼灸治療」の章に、それぞれ記述がありますので、ご参考になってください。
びまん性軸索損傷鍼灸臨床経験:当鍼灸院では、多くびまん性軸索損傷患者の症状を回復させてきました。今も多くのびまん性軸索損傷患者が通っていらっしゃいます。びまん性軸索損傷患者の一人一人の症状に合わせて、当鍼灸院はきめ細かい針灸治療を行っています。針灸治療の結果、びまん性軸索損傷患者の回復と予後はかなり良好です。多くのびまん性軸索損傷患者は普通の生活に戻ることが可能になりました。
びまん性軸索損傷後遺症の鍼灸治療は、一般的なリハビリより、回復の程度がよく、全快した人が多いです。
[ 症状、ご相談内容 ] :
6年半前に交通事故に会い、びまん性軸策損傷と診断され、3ヶ月程意識がなく寝たきりになるだろうといわれました。しかし、賢明なリハビ
リ治療で現在は車いすにも座ることは出来るまでになりましたが左半身麻痺で強い痺れが残り、視神経にも障害が残り普通の見え方はしてい
ません。現在は、薬とリハビリ、三ヶ月ごとにボトックス注射治療を行っていますが、前から中国はりには感心があったので、何か治療法が
ないかご相談しました。
当院の返事:
1か月前に、一人びまん性軸索損傷患者が、当院で暫く鍼灸治療を受け、
びまん性軸索損傷の後遺症がかなり良くなりました。
痺れ、視神経障害は、鍼灸治療の方が効果的だと思います。
当院が開発した特殊な治療法で、治った方も
いらっしゃいますので、心配ないと思います。
患者様の返信:
お世話になりました。
昨日、入院していた病院で検査を受けたところ、左半身麻痺は6割戻ったといわれました。
治る可能性は非常に低いと言われましたが、先生に治療していただくことができて本当にラッキーでした。ありがとうございました 。
初めの時は針治療で少し緊張してしまいましたが、今は随分なれました。今後ともよろしくお願いします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
高速でノーブレーキで追突され3週間意識なく胸髄損傷 びまん性脳損傷で方麻痺,まだ間に合いますか