失語症
失語症(aphasia)とは、脳の損傷により、自分の意図を言葉で表現することが出来なくなり(語健忘)、そして同時に、相手の言葉が聞こえてもそれを理解できなくなる状態です。
失語症(しつごしょう、aphasia)とは、主には脳出血、脳梗塞などの脳血管障害によって脳の言語機能の中枢(言語野)が損傷されることにより、一旦獲得した言語機能(「聞く」「話す」といった音声に関わる機能、「読む」「書く」といった文字に関わる機能)が障害された状態。高次脳機能障害のひとつ。 「聞く」「話す」「読む」「書く」全てのモダリティが障害される。よって、構音器官の麻痺などによる運動機能障害、先天的な構音器官の奇形などによる器質性障害など所謂構音障害とは異なる。また、声の出なくなる失声症などとも異なる。
高齢化社会の到来とともに、脳卒中が原因で起こる失語症が増加し、人口千人につきおよそ一人、失語症の患者さんがいるという統計があります。
失語症は、通常左脳の損傷で生じ、右半身の麻痺を伴います。しかし失語症が麻痺なしに起こることがあり、また、右脳の損傷で失語症を生じることもあります。
失語症では、言葉による表現の障害が重い場合、意味のある言葉は全く話せず、うなり声のみとなります。言葉による表現の障害が軽い場合、発音の誤り(ネコ→ケコ)や単語の誤り(靴下を履く→帽子を履く)が時として生じる程度です。このように、表現の障害の重さは、大きな幅があります。患者さんによると、言葉を言おうとすると「言葉が消えて」しまったり、「意図した音と異なる音が口から出てくる」のだそうです。認知症(痴呆症)では人名が特に出にくくなりますが、失語症では言葉全般が出にくくなります。
失語症ではまた、音声による表現だけでなく、文字による表現も障害されます。すなわち、筆談も困難になるのが失語症の特徴です。 一方、失語症で言葉の理解障害が極めて重い場合、相手の言う言葉は全く理解できません。相手の顔の表情や声の調子なら理解できます。理解の障害が軽い場合、短い文章は理解できますが、長い(語数の多い)文章や複雑な文章は、断片的にしか理解できません。このように失語症では、理解障害の重さもまた、大きな幅があります。患者さんによると、言葉が聞こえるそばから「言葉が消えていく」のだそうです。失語症では老人性難聴と異なり、聴力は年齢相応です。また、認知症(痴呆症)による了解の障害と異なり、眼から入った情報による状況判断は良好です。
失語症では、言葉を聞いて理解することが障害されるだけでなく、文字を読んで理解することも障害されます。
当院の失語症の治療目的は、失語症患者のできるかぎりの回復の機会を提供することと失語症の完全な回復までの時間を短縮することです。
失語症の治療は、西洋医学以外に東洋医学の治療も効果的です。当針灸院は失語症患者の期待に応えるため、30年間、失語症の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針治療法を開発しました。そして良い成果を上げています。
鍼灸治療を受けた患者、治癒・改善した例を合わせると患者の85%は経過がよいと考えられます。
失語症の原因が多様なため、当針灸院(鍼灸院)の治療方法もそれに応じて、多岐に渡って行います。当針灸院(鍼灸院)は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。
当針灸院に来られる失語症患者さんの多くは針灸治療で失語症の症状がなくなりました。失語症患者の生活の質を向上させるのに役に立っています。
失語症の鍼灸治療症例:失語症患者、取穴:耳穴―肩、頸部の敏感点、輔穴―天柱、風池、風府、大椎、肩髃(けんぐ)、天宗、風門、肺兪、後渓、曲池。電気針、20分間後、吸い玉20分間。
失語症の鍼灸臨床経験:当針灸院(鍼灸院)では、多くの失語症患者の症状を回復させてきました。今も多くの失語症患者さんが通っていらっしゃいます。失語症患者の一人一人の症状に合わせて、当針灸院(鍼灸院)はきめ細かな針灸治療を行っています。針灸治療の結果、多くの失語症患者は失語症から解放され、正常な生活を送ることができるようになりました。
当院独自開発した【脳透穴針】治療法:頭部にある二つ離れている特殊なツポに一本の針を通し、微電流をかけ、これらの刺激が生物電信号に変わり、神経の伝達を通じ、言語中枢を健常化する仕組みです。
1.【脳透穴針】:特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.大脳大動脈、大脳中動脈、大脳小動脈の血流量が増え、脳への血流供給が増え、損傷した脳組織を修復します。
4.「確率共鳴」という現象が起き、大脳の働きを活発化させます。
5.脳の運動エリア、感覚エリアと黒質の働きが活発になって、被殻、尾状核、小脳や脊髄の神経細胞が活性化されます。
6.言語中枢の機能を活性化します。
1.当院独自開発した【脳透穴針】治療法:
特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.痛みを感じない程度の治療が多いので、
寝ってしまうことがあります。
4.起きたら、治療完了です。
5.鍼灸治療が終わった後に生活注意事項を説明します。
『週刊文春』
出版社:株式会社文藝春秋
『週刊実話』
出版社:日本ジャーナル出版
『アサヒ芸能』
出版社:徳間書店
『週刊大衆』
出版社:双葉社
『難病、慢性疾患に最適ー欧米でも高まる評価 』『 西洋医学と東洋医学を結ぶ中国人医師の挑戦』
失語症の発症原因は脳血管障害による言語野の損傷が大多数を占めるが、被殻、視床など言語野以外の損傷によるもの、重度の脳炎、大脳の変性疾患(アルツハイマー病、ピック病など)など様々な原疾患があります。
病理学分野において、脳の特定部位の損傷が失語症の発生、その症候に強く関係することが分かっている。このことから、損傷すると失語症を起こすような部位を言語機能の中枢である言語野とみなすことができる。また、言語野は大脳半球の左右どちらかに偏在すること、統計的に利き手との相関性があることが知られている。総合的には90%以上の人で言語野は左大脳半球にあるとされる。
失語症では2種類の言語理解の障害を生じることを示しています。2種類の障害とは、言葉の音の認知障害と、言葉の意味の理解障害です)。「音と意味との結合が言葉である」と言語学者は言いますが、左脳の中では、言語音を処理する領域はより上方に(Wernicke 領野や縁上回下部)、言葉の意味を処理する領域はより下方に(中側頭回)位置しています。
失語症の話しことばの障害は、軽度から重度まで様々です。失語症でも時々物の名前が思い浮かばない程度の、比較的軽い人から、「はい」「いいえ」の返事もできない重度の人までいます。
失語症のタイプもいろいろあります。話しことばでは、時計を見て“時間を見る物”であることはわかっているのに「トケイ」という名前が言えなかったりします。リンゴを「ミカン」と別の名前に間違っていってしまうこともあります。テレビのことを「タデビ」のように発音を言い間違えてしまう人もいます。
健康な人でも、昔の友達に会って、名前を思い出せなかったり、間違えていってしまった経験があるでしょう。失語症になるとこのようなことが、毎日の生活の中でたびたび起こります。
話しことばだけではありません。程度の差こそあれ、ほとんどの失語症者は、理解することの障害も併せ持っています。相手に長い文や早口で話しかけられて理解できなかったり、突然別な話題を話しかけられてついていけなかったりします。
また、文字も話しことば同様に障害される方がたくさんいます。一般的にかなよりも漢字の方がわかりやすいようです。
一般には標準失語症検査(SLTA)などの検査による機能評価、CT、MRI画像診断などによる言語野の損傷の有無、その部位や損傷程度による鑑別が広く行われている。
言葉の理解がどの程度障害されているかを正しく知るには、患者さんの聴覚的把持力(ARS)を測定します。それには簡単な方法があります。身の回りにある物品(手で握れる大きさの物が検査しやすい)を6〜8個用意します(例:スプーン、鉛筆、消しゴム、眼鏡、歯ブラシ、100円玉、爪切り、洗濯鋏)。検査者が物品のなかの一つを告げ、患者さんに指さしてもらいます(例:「眼鏡はどこにありますか?」)。これができたら、鉛筆・歯ブラシ、のように、物品名を一度に2つ告げて指さしてもらいます(例:「今度は、このなかの物を2つ言いますから、2つ指さしてください。鉛筆・歯ブラシ」)。これが可能なら、3語、4語と、できなくなるまで増やしていき、確実に指さすことのできる語数(聴覚的把持力)をみます。3語指さすことができれば聴覚的把持力3語、1語指さすことができれば聴覚的把持力1語です。検査では検査者が物品名を言っている間、ついたて(例:画用紙や新聞紙)で物品を覆うなどして患者さんから物品が見えないようにします。 この検査で、聴覚的把持力5語が正常、4語が正常と異常の境界領域、3語が軽度の障害、2語が中等度の障害、1語が重度の障害、そして0語が最重度の障害です。 重要なのは、聴覚的把持力の検査でみているのは単に記憶の容量なのではないということです。言語音の認知能力や意味の理解能力が障害された場合も聴覚的把持力の成績は低下します。聴覚的把持力の検査でみているのは、聴覚的理解の総合的能力といえます。
失語症の患者さんと接する臨床家や家族にとって、言葉を聞いて理解する能力が、その患者さんではどの程度障害されているかを正しく知ることが、2つの点でとても重要です。第一に、言葉による表現の障害の程度は、患者さんが話すのを聞けば、大体分かります。しかし、患者さんがこちらの話す言葉をどれくらい理解しているかは、簡単には分かりません。失語症の患者さんは何を言われても頷く傾向があり、あたかも言葉を理解しているように見えることも、患者さんの周囲の人々が、患者さんの言語理解障害の程度を誤解する原因になっています。患者さんが言葉を全く理解できないことを知らずに、財産分割の説明をしていた家族もありました。言葉の理解障害の程度を正確に知ることが重要な第二の理由は、失語症がどれくらい改善するかは、言葉の理解障害の程度から予測可能だからです。言葉の理解障害が重いと、言葉による表現にも重い障害が残ります。言葉の理解障害が軽いと、言葉による表現の障害は、現在は重くても将来的に軽くなる可能性があります。
ことばが言えなくなってしまっても、子どもの能力に戻ってしまったわけではありません。痴呆症を合併しなければ、健常な人と同じように大人としての自覚や判断力を持っています。家族や関係者は、失語症者を一人の大人として、対応してください。ことばが言えないからといって、笑ったり子ども扱いするのは絶対につつしんでください。 失語症者が話そうとしているときは、せかせないでゆっくり聞いてやってください。物の名前を思い出すのに苦労しているような場合は、実物や写真、絵カード、文字などで確認するのもよいでしょう。た、話せないからといって、ひらがなの五十音表を見せて指差しをさせるのは一般的によくありません。失語症者がコミュニケーションを取るためのイラストや文字などが書かれた「会話ノート」のようなものも市販されていますので、活用されるとよいでしょう。 話しかけられたことがよく理解できない失語症者には、短い言葉でゆっくり話しかけましょう。文字や身ぶりなどを併せて使うのもよいでしょう。
脳の病気やけがなどによって生じる言語障害に、失語症とまひ性構音障害(運動障害性構音障害)があります。まひ性構音障害は、話しことばに必要な舌や唇などの器官がまひなどによる運動障害によって発音が上手に言えなくなってしまいます。重度になると声も出せなかったり、「アイウエオ」もはっきり言えなくなります。構音障害は、失語症と違って、言いたいことばが思い出せないということはありません。重度方の場合、コミュニケーションを取るために、ひらがなの五十音表のようなコミュニケーションボードも役に立ちます。
[ 症状、ご相談内容 ] :
失語症で思った様に言葉が出てこない。アドバイスを宜しくお願いします。
当院の返事:
今の症状は、鍼灸治療の方が効果的だと思います。
同じ症状で治った方がたくさんいらっしゃいますので、心配ないと思います。
患者様の返信:
お世話になっております。
今日もありがとうございました。
今日で6回の治療となりました。
お陰様で、失語症が6割以上改善され、人前でも言葉が発せるようになりました。
治りそうな気がして、とても嬉しいです。次は、月曜日に伺います。
今後ともよろしくお願いします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
失語症について。初めてホームページを拝見致しました。よろしくお願いいたします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
子供の頃に頭を怪我して、後遺症で失語症があるんですけど書いたり聞いたりすることはできますけど、話すとなめらかに話せないんですよ。
どもりがあるんですよ。鍼灸治療で治りますか。普通になめらかに話せるようになりたいんですよ。お願いします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
主人が昨年脳卒中になりまして、失語症の後遺症を患っております。
(上記必須情報の性別・年代欄は主人の情報です)
言葉は発症当時と比べると少しは戻ってきておりますが、やはり人と会話することは難しい状態です。
聞き取ることはでき、テレビや映画を楽しむことはできますが、自分の意思を長い文章で話すことができません。
また、文章を書くことも難しい状態です。パソコンの言葉の入力に関しては、パスワード入力は可能で、さらに地図上の地名を、文字を見なが
ら入力することは出来ます。脳卒中発症時は、パスワード入力も難しい状態でした。
体の麻痺はないのですが、右半身に少し痛みがあるようです。
現在イギリス在住で、里帰りの時に治療を受けられないかと考えております。
もし鍼治療を受けられるのであれば、そのことも含めて今後の帰郷のスケジュールを考えたいと思っています。
治療後の回復に時間が掛かるのは分かっておりますが、何回か通う場合、各治療は最短でどのくらいの期間を開ければ良いのでしょうか?また
施術後にすぐに運動をしてはいけないとか、制限はありますでしょうか?
主人はイギリス人欧米系白人で61歳です。日本に長くいましたので、日本語での簡単な問いかけならば聞き取り、理解することはできます。
脳卒中発症から時間が経っているため短期間に劇的な回復は難しいのだろうと理解しております。
ただ、本人も人と話す事ができずに落ち込む事が多いので、希望を持つためにも、挑戦出来ればと考えております。よろしくお願いいたします
[ 症状、ご相談内容 ] :
失語症について。初めてホームページを拝見致しました。
小学校から学習に問題があり、理解力ない、発音が出来ない、読み書きが出来ない、今、頭の中で「死にたい」この言葉が繰り返されます。治
療費と一番早く予約(午前中)教えて頂けますか。よろしくお願いいたします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
うまく言葉が出てきません。失語症かと自分で思っています。特に頭の損傷等はありません。漢方薬で改善できればと思いメールいたしました
。アドバイスをお願いいたします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
ヘルペス脳炎にて入院。現在、失語症でリハビリ中。聞き取りは少しできるようになったが言葉が思いつかず「ア
カン」というのが今の口癖になっています。初期は全く訳のわからないことを喋っていましたが、病識を持った今は相手に伝わらない事が分
かり喋らなくなりました。
頭部外傷後遺症 多発性硬化症 過敏性腸症候群 パーキンソン病 脊髄小脳変性症 多系統萎縮症 脳梗塞 自律神経失調症 心身症 統合失調症(精神分裂病) 認知症(痴呆) バーンアウト症候群(燃えつき症候群)