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胃潰瘍

胃潰瘍の鍼灸治療(漢方薬の相談にも応じます)

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胃潰瘍について

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胃潰瘍とは、ピロリ菌や非ステロイド性抗炎症薬、胃酸などによって、胃や十二指腸の粘膜が傷つけられ、粘膜や組織の一部がなくなる病気です。
胃潰瘍は、主として胃粘膜の防御機構が弱まることで起こります。ピロリ菌感染、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)やストレスにより防御機構が弱まって胃粘膜に傷ができ、それが潰瘍に進みます。
自分の胃液によって、胃・十二指腸の粘膜を自己消化してしまい、部分的に組織の欠損が起きた状態が、胃・十二指腸潰瘍で、消化性潰瘍とも呼ばれています。胃潰瘍は、中年以降に多く、また、十二指腸潰瘍は、青年・壮年に多くみられます。 男女差では、男性に多いのが特徴です。消化性潰瘍と一口にいっても、短期間で治るもの、手術が必要なものなど、程度によって治療の方法は異なります。 コントロールしにくい、精神的ストレスが、多くの場合、その主因であるため、胃・十二指腸潰瘍の治療や再発防止には、医師の指示のもとで、しっかりした治療を受けなければなりません。最近、欧米ではヘリコバクター(Helicobacter pylori)と言う菌が胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発や悪化に関係があるとされ、その除菌治療が十二指腸潰瘍の再発防止に極めて有効とする報告が数多くなされています。ただ、除菌による再発防止のメカニズムにはまだ不明の点が多く、一方、胃潰瘍では除菌と再発防止の関連は十二指腸潰瘍ほどはっきりした成績は得られていません。
一般に、日本人には胃潰瘍が多く、欧米人には十二指腸潰瘍が多いといわれています。胃潰瘍になりますと、上腹部の痛みや胸やけ、膨満感などの症状が起こります。

胃潰瘍の要因

リスクファクターは主に胃粘膜保護の減少である防御因子の低下を助長するものであり、以下が知られている。

  1. 飲酒     
  2. 喫煙     
  3. ストレス     
  4. コーヒー(カフェイン)     
  5. NSAIDs(非ステロイド系消炎鎮痛薬 Non steroidal anti-inflammatory drugs)     

胃潰瘍の分類

内視鏡で胃潰瘍を観察すると、潰瘍の進行度が分かります。この進行度を見きわめることは、治療法の選択や治療の終わりを判断するためにとても大切です。潰瘍の進行度は、次のように大きく3つに分類されています。

  • 胃潰瘍活動期(Active Stage/潰瘍ができたばかりの時期)
    活動期のうち、とくに急性期(A1)は、潰瘍の周りは腫れ、潰瘍部位は深く掘られ、でこぼこになったりしています。これが改善すると(A2)、潰瘍の周りの腫れは軽くなり、潰瘍部位は白っぽくなります(白苔:はくたい)。
  • 胃潰瘍治癒期(Healing Stage/徐々に治っていく時期)
    治癒期(H1)になると、潰瘍の周りの腫れは治まり、潰瘍が小さくなります。さらに治癒が進むと(H2)、潰瘍はさらに小さく浅くなり、白くなっていた部分も小さくなります。
  • 胃潰瘍瘢痕期
    潰瘍が治癒したあとは、白くなっていた部分がなくなり、赤い傷跡が残っている状態(S1)を経て、さらに白色っぽい傷跡に変わります(S2)。  

    胃潰瘍の症状

    1. みぞおちのあたり(心窩部、上腹部)がズキズキと痛み、空腹時、食後すぐ、食後1〜3時間と様々な時間に痛みます。多くの場合、摂食により痛みが軽減します。
    2. 胃酸の出すぎで、胸やけがし、酸っぱいげっぷ(呑酸〈どんさん〉)が出ます。
    3. 悪心(おしん:むかつき)、嘔吐(おうと)、食欲不振、みぞおちのあたりの重苦しさなどですが、いずれも胃潰瘍だけの症状ではありません。
    4. 胃壁の血管に傷がつくと、吐血や下血がみられます。吐血は、鮮血(せんけつ:真っ赤な血)の場合や黒色化した(コーヒー残渣様〈ざんさよう〉)場合があります。鮮血は大量出血で出血が続いている場合で、コーヒー残渣様の場合は出血が持続している場合もあるし、止血している場合もあります。
    5. 高齢者では、無症状で検診などで初めて発見される場合もあります。
    6. 他覚症状としては、上腹部、心窩部に圧痛を認めます。     

    胃潰瘍の検査

    1. 血液検査
      出血があれば貧血(Hb・RBC低下)が認められ、持続消耗性出血による小球性低色素性貧血を呈してくる場合が多い。また活動期の出血の場合、胃内に蛋白成分が漏出し尿素窒素(BNU)が高くなることで、BUN/Cr比の上昇が認められ、臨床的に出血兆候の指標として用いられる。     
    2. 内視鏡検査
      胃潰瘍・十二指腸潰瘍の診断・治療において内視鏡が基本となってくる。他の消化管病変の精査・鑑別も含めて、一般的に広く行われる。     
    3. 消化管造影検査
      いわゆる「胃透視(MDL)」は検診等で旧来通り広く行わている。ただし「がん検診」等では広く行われ、その結果消化性潰瘍が見つかる場合は多いが、消化性潰瘍が疑わしい場合に、精査として行われることはほとんどなく、内視鏡検査が行われる。
       

    胃潰瘍の診断

     自覚症状だけでは胃潰瘍の確定診断は出来ませんし、胃癌などでも心窩部痛、胸焼けもありますので、必ず検査が必要です。検査としては胃透視と胃内視鏡検査があります。

    胃潰瘍の西洋医学治療

    1. 胃潰瘍の内科的治療
      症状の改善、病変の治癒促進、再発の予防が治療の中心になります。胃潰瘍を治すには、攻撃因子を弱めるか防御因子を強くするかのどちらかです。 攻撃因子を弱める薬(攻撃因子抑制剤)には、まず制酸剤があります。この薬は、胃酸を中和させて力を弱めます。それからH2ブロッカー、プロトンポンプ阻害(そがい)剤(PPI)という薬があります。これらが先に述べた特効薬で、酸の分泌を直接抑える働きをします。その効力はPPI>H2ブロッカーですが、どちらも痛みに対してはかなり早い時期に効果を示します。 これらの薬と一緒に投薬されることが多い防御因子を強める薬(防御因子増強剤)としては、粘膜保護薬があります。粘膜にベールをかけて胃酸の直接の刺激から守る役目をします。その他、防御因子増強剤としては、組織修復促進薬、粘液産生・分泌促進薬、粘膜血流改善薬、プロスタグランジン製剤などがあります。これらの薬剤から選択、併用し、効果(潰瘍の治癒)をみながら漸減(せんげん)し治療を進めていきます。
    2. 胃潰瘍の外科的治療
      特効薬出現のおかげで手術(待機)の件数は激減し、私たちにとっても喜ばしいことです。でも緊急を要する手術はあまり変化はないようです。特効薬を規則正しく飲んでも再発を繰り返す場合(難治性)、潰瘍からの出血が止まらない場合(出血性)、胃の壁に孔(あな)があいた場合(穿孔性)、胃の出口近く(幽門〈ゆうもん〉という)の潰瘍のために通り道が狭くなり、食べ物の通りが悪くなった場合(幽門狭窄〈きょうさく〉という)などには、やはり手術(内視鏡を使用する治療も含む)が必要です。手術としては、内視鏡を用いて止血したり、腹腔鏡(ふくくうきょう)を用いて穿孔部を閉鎖したり、従来のように病巣部を切除する場合などがあります。
       

    胃潰瘍の生活注意点

    1. ストレス解消
      ストレスが原因となっている場合が多いので、自分なりのストレス解消法を見つけて下さい。何度もいいますが、喫煙はストレス解消にはなりません。少なくとも胃にはストレッサーです。
    2. 胃の負担を軽減させてあげる
      胃の仕事である消化を助けるためによく噛んで下さい。噛むことは脳の刺激にもなるし、歯にもいいそうです。
    3. タバコは厳禁
      攻撃因子のところ(概説の項)でも述べましたが、特効薬の効果を下げたりします。再発を恐れるのであればやめて下さい。
    4. 胃を刺激するようなものを食べない
      胃酸が出すぎて、胸焼けしたり酸っぱいげっぷ(呑酸〈どんさん〉)が出る時は、胃を刺激するようなもの(香辛料、アルコール、コーヒー、柑橘類、炭酸飲料など)は控えて下さい。   
      

    胃潰瘍の癌化

    胃潰瘍から胃ガンへの移行はないとされています。が、胃潰瘍を伴った胃ガンもありますので、十分な観察は必要です。また、維持療法中の内視鏡検査で、胃潰瘍とは違う場所にたまたま胃ガンが発見されることもあります。こういったことからも、1年に1回は検診の意味で胃内視鏡検査は受けたほうがいいでしょう。

    胃潰瘍の鍼灸治療法

    胃潰瘍の鍼灸治療症例と臨床経験

    胃潰瘍の鍼灸治療症例 胃潰瘍取穴:中枢、足三里、三陰交、中脘、内関、合穀、大腸兪、脾兪、太沖、陰陵泉。電気針。裏内庭お灸9壮。

    胃潰瘍の鍼灸治療臨床経験 

    潰瘍性大腸炎の鍼灸治療のメカリズム

    胃潰瘍患者の粘膜の修復を促進すると考えられます。

    消化器疾患の針灸治療

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