緊張性頭痛
緊張性頭痛とは、頭全体がベルトで締めつけられるように頭が痛むことです。
緊張性頭痛は筋収縮性頭痛とも言われるように、首筋から頭部にかけての筋肉が、なんらかの原因で緊張し、緊張性頭痛がおこります。肩こり頭痛とも呼ばれます。
頭蓋内に器質的な病気がなく慢性的に生じる頭痛を、機能性頭痛といいますが、緊張型頭痛はその中で最も頻度の高い疾患です。片頭痛と同じく男性より女性に多く、多くは中年以降に発症します。従来は筋緊張型頭痛と呼ばれていましたが、痛みの原因が必ずしも筋緊張のみに由来するものではないことが判明し、現在では緊張型頭痛と命名されています。
緊張型頭痛は日本人に多い慢性頭痛です。年齢的には中高年にも多く、女性と男性では、片頭痛に見られるような大きな差はありません。片頭痛が血管性頭痛であるのに対し、緊張型頭痛は筋収縮性頭痛といわれています。
緊張性頭痛の場合、頭を締めつけられるような頭痛が毎日のように起こり、持続的頭痛ですが、仕事や日常生活ができなくなるようなことはほとんどありません。
緊張性頭痛は片頭痛と違い、体を動かすことによって悪くなることはなく、また、吐き気や嘔吐、光や音によって痛みが強くなるといったこともありません。
緊張性頭痛で、日本人の20〜30%が悩んでいます。慢性頭痛の中で一番患者数が多いです。緊張型頭痛は、無理な姿勢を長時間続けたときのような肉体的ストレスや、仕事上の悩みのような精神的ストレスによって起こる頭痛です。どの年齢層にも緊張型頭痛がみられます。心理的ストレス、不安やうつ状態、筋肉疲労やパソコン作業などの細かい仕事などが緊張型頭痛原因です。これらを引き金にして、肩から頚、後頭部から頭全体の筋肉がピリピリ緊張し、カチカチになって筋肉自体の循環が悪くなります。筋肉の血の巡りが悪くなると酸欠となり、狭心症や心筋梗塞同様、筋肉痛がおこります。頭は、頭蓋骨と皮膚の間の薄い筋肉で被われているので、この筋肉痛を頭の痛みとして感じます。緊張型頭痛の頭痛は、午後になって疲れてくると痛みが強くなる傾向があります。
当院の緊張性頭痛の治療目的は、緊張性頭痛患者のできるかぎりの回復の機会を提供することと緊張性頭痛の完全な回復までの時間を短縮することです。
緊張性頭痛の治療は、西洋医学よりも東洋医学が効果的です。当院は緊張性頭痛患者の期待に応えるため、25年間、緊張性頭痛の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針治療法【脳透穴針】を開発しました。そして良い成果を上げています。
緊張性頭痛の原因が多様なため、当院の治療方法もそれに応じて、多様に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。
当院に来られる緊張性頭痛患者の多くは数回の針灸治療で緊張性頭痛の症状がなくなり、痛みと肩こりの苦痛から解放されました。
緊張性頭痛の鍼灸治療:緊張性頭痛患者420名、取穴【脳透穴針】:風池と翳明(大、小後頭神経の神経の通る場所)を使います。額の痛みは陽白、攅竹、合穀、足三里、行間を,眉の痛みは魚腰、攅竹、合穀、足三里、行間,外側の痛みは太陽、頭維、外関、陽陵泉,頭上の痛みは百会、四神聡、内関、太沖を併用します。
緊張性頭痛の鍼灸臨床経験:当院では、多くの緊張性頭痛患者の症状を回復、或いは改善してきました。今も多くの緊張性頭痛患者が通っていらっしゃいます。緊張性頭痛患者の一人一人の症状に合わせて、当院はきめ細かい針灸治療を行っています。針灸治療では、緊張性頭痛患者の生活の質と予後はかなり良好です。大多数の緊張性頭痛患者は普通の生活に戻ることが可能になりました。
今までの治療経験では、数十年の緊張性頭痛でも、当院の鍼灸治療でかなりいい効果が得られます。やはり頭痛の治療には鍼灸治療を第一選択肢にすべきです。
千葉さん、28歳、男性、江戸川区在住。会社では毎日緊張の連続で、気持ちが休まる時がありませんでした。入社して7か月たったころから頭が圧迫される感じがして、孫悟空の輪をはめられているような頭痛がして、このような頭痛に3年ほど悩まされていました。脳の病気かと思い、検査を受けたこともありますが、特に異常はありませんでした。病院で緊張性頭痛と診断され、痛みが起こるたびに頭痛薬をのんでいました。だんだん仕事ができなくなるほど苦しみましたので、会社を辞めようと考えました頃に友人の紹介で、当院の鍼灸治療を受け、3回目で、緊張性頭痛がなくなり、18回目から肩こる、頸筋こるという随伴症状もなくなり、完治しました。今も、同じ会社で、元気に働いています。健康増進のため、定期的に鍼灸治療に通っています。
当院独自開発した【脳透穴針】治療法:頭部にある二つ離れている特殊なツポに一本の針を通し、微電流をかけますと、これらの刺激が生物電信号に変わり、神経の伝達を通じ脳組織を改善する仕組みです。
1.【脳透穴針】:特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.大脳大動脈、大脳中動脈、大脳小動脈の血流量が増え、脳への血流供給が増え、損傷した脳組織を修復します。
4.「確率共鳴」という現象が起き、大脳の働きを活発化させます。
3.大脳大動脈、大脳中動脈、大脳小動脈の血流量が増え、脳への血流供給が増え、損傷した脳組織と機能を修復します。
4.神経の痛み信号の伝達を遮断することによって、脊髄の傷害性刺激信号に対しての反応を抑制します。
5.脳の鎮痛システムを興奮することによって、鎮痛効果を発揮します。
1.当院独自開発した【脳透穴針】治療法:
特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.痛みを感じない程度の治療が多いので、
寝ってしまうことがあります。
4.起きたら、治療完了です。
5.鍼灸治療が終わった後に生活注意事項を説明します。
『週刊文春』
出版社:株式会社文藝春秋
『週刊実話』
出版社:日本ジャーナル出版
『アサヒ芸能』
出版社:徳間書店
『週刊大衆』
出版社:双葉社
『難病、慢性疾患に最適ー欧米でも高まる評価 』『 西洋医学と東洋医学を結ぶ中国人医師の挑戦』
緊張性頭痛の誘因としては、ストレスや不安、うつなどさまざまな因子が関係します。睡眠不足が続いたり、あるいは心配事が頭から離れなかったりするとひどくなります。また、結婚、就職、転職など、生活環境の変化に伴って増悪することが多くみられます。
頭痛の痛みは激痛の場合もありますが、ほとんどが軽度から中等度です。頭をベルトで締めつけられるような痛みが起こります。片頭痛とは異なり、緊張性頭痛は吐き気や嘔吐を伴うことはなく、運動、光、音、においによって痛みが悪化することもありません。緊張性頭痛は目が覚めてから数時間後に始まるのが典型的で、眠っていて目が覚めてしまうほどの痛みはめったに起こりません。
緊張型頭痛は筋肉から痛みが発せられる頭痛です。頭から首、肩にかけての筋肉が緊張し、血流が悪くなると疲労物質が筋肉にたまり、神経を刺激して痛みが起こります。筋肉の緊張は、長時間同じ姿勢を続き、心配や不安などの精神的なストレスが原因で起こりやすくなります。一度頭痛が起こると、痛みによって筋肉のこりや血流の悪さがますます増幅され、頭痛がひどくなっていつまでも続く、という悪循環に陥ることがあるようです。コンピュータに向かう姿勢、すなわち、上半身をやや前かがみにして、両手を持ち上げたまま作業する姿勢は、人間にとっては不自然なもので、この姿勢を続けることで身体的なストレスが強くなり、やがて緊張型頭痛を引き起こしてしまいます。
緊張性頭痛を回避するため、日常生活で注意できることがあります。
薬物治療:
緊張型頭痛に対する治療には、基本的に血液の循環をよくする薬を使用し、片頭痛に対しては逆に、血管を収縮する薬を使用しなければならない軽度から中等度の緊張性頭痛の大半は、アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェンなど、大部分の市販されている鎮痛薬で、すぐに一時的な痛みを緩和できます。重症の頭痛には、コデインやオキシコドンなどのオピオイド(麻薬)を含む強い鎮痛作用のある処方薬が必要です。人によっては、ある種の頭痛薬に含まれるカフェインによって鎮痛作用が強まることがあります。しかし、鎮痛薬やカフェインを過剰に使うと、頭痛が慢性化して毎日起こるようになります。これはリバウンド頭痛と呼ばれ、鎮痛薬の用量を誤る、服用が遅れる、あるいはカフェインの摂取量が減る、中止するなどの場合に起こります。
頭痛時の治療の中心となる薬物治療では、まずは消炎鎮痛薬の使用がすすめられます。
予防的投薬としては抗うつ薬、とりわけ三環系抗うつ薬がすすめられます。
緊張性頭痛は片頭痛と同様に、器質的疾患を除外しておけば、ひと安心です。実際に、緊張型頭痛で病院を受診される患者さんが、画像診断で異常がまったくないことを知っただけで、頭痛が軽くなることが時々みられます。薬局で消炎鎮痛薬を購入して服用している場合に、服用量が過剰になり、むしろ薬剤誘発性頭痛になってしまうことがあります。この場合はできるだけ早く針灸治療を受けることが大切です。