不正出血
不正出血とは性器からの出血で、生理時以外に出血することです。
不正出血を持っている女性は月経痛や月経不順と同じくらい多くいます。不正出血の出血量はの原因により、おりものにうっすらと血が混じった程度から、大量出血などさまざまです。
不正出血は子宮やそのまわりの状態からくる病気が多く見受けられます。 「子宮ガン」「子宮筋腫」「子宮内膜症」「卵巣ガン」などあります。また、「トリコモナス膣炎」「流産」「子宮外妊娠」なども不正出血を伴います。
妊娠可能年齢の女性でも、月経に伴う症状や出血が重すぎるか軽すぎる、月経の持続期間が長い、回数が多い、周期が不規則であるといった場合も不正出血と考えます。思春期以前や閉経後に腟から出血がある場合も、不正出血となります。不正出血の出血は腟からのこともあれば、その他の生殖器、特に子宮からのこともあります。また、思春期以前や閉経後に腟から出血があれば、検査で正常と確認されない限り不正出血として扱います。
当院の不正出血の治療目的は、不正出血患者にできるかぎりの回復の機会を提供することと不正出血の完全な回復までの時間を短縮することです。
難治である不正出血に対して当院は25年間、不正出血の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針治療法を開発しました。特殊な鍼と電気の併用で良い成果を上げています。
鍼灸治療によって、治癒した例、改善した例を合わせると患者の85%を占めます。
当院の治療は不正出血の頑固さに応じて、多岐に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。そして不正出血の回復で、不正出血患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。
子宮の病気で、「子宮筋腫」「子宮頸管ポリープ」「子宮膣部びらん」など不正出血の症状が伴います。ポリープなどはセックスの後で出血をして病気を気づくことがあります。このように、子宮が病気になったら、たいていは出血してから気づくものです。 炎症、感染症、癌などの多くの病気が不正出血の原因となります。性的虐待などによる外傷も不正出血の原因となります。機能性子宮出血と呼ばれるタイプの不正出血は、ホルモンの変化によって起こります。不正出血の原因の中には、特定の年齢層でよくみられるものもあります。
小児では腟からの出血はまれで、出血があった場合は医師の診察が必要です。最も多いのは腟や外陰部の外傷による出血で、おもちゃなどの異物を入れたためけがをする場合もあります。腟からの出血は、尿道脱(尿道の粘膜が体外に出た状態)や、生殖器の腫瘍によっても起こります。卵巣の腫瘍では、腫瘍がホルモンを分泌していると不正出血が起こります。出血は腟腺症(腟の腺組織の過剰増殖)によっても起こります。腟腺症があると、後に明細胞腺癌(子宮頸部と腟の癌)を発症するリスクが高くなります。
小児での出血は、きわめて早く思春期が始まった場合(早発思春期)によっても起こります。この場合には陰毛が生え、乳房もふくらむため、他の原因とは容易に識別できます。
妊娠可能年齢での不正出血は、避妊のために使用している経口避妊薬(プロゲスチンとエストロゲンの併用、またはプロゲスチン単独使用)や子宮内避妊具(IUD)などが原因で起こることもあります。また、子宮外妊娠などの妊娠合併症や、出産後あるいは流産後の子宮感染症などによっても出血が起こります。このほか、不正出血の原因としては、血液凝固の異常を伴う血液疾患(白血病、血小板数減少など)、胞状奇胎、子宮内膜症、良性腫瘍(子宮腺筋症、子宮筋腫、嚢胞、ポリープ)などがあります。癌が不正出血の原因となることもありますが、妊娠可能年齢の女性では比較的まれです。外陰部からの出血は多くの場合けがによるものです。甲状腺の病気があると、月経が不規則になったり、症状や出血が重くなり回数が増える、あるいは逆に回数が減る(もしくは月経が止まる)ことがあります。 不正出血は閉経後の場合、腟の粘膜が薄くなって起こる萎縮性腟炎や、子宮内膜の萎縮または肥厚、子宮ポリープが原因で起こることがあります。子宮頸部、腟、子宮内膜などの癌も出血の原因となります。 不正出血の原因は:
妊娠
妊娠初期の出血である場合があり、診察で初めて妊娠を告げられ驚くケースが報告されています。「流産」「早産」「前置胎盤」など妊娠に関する出血は多くあります。その時の状態は様々で、急な症状の時があるので対応に気をつけることが大切です。
ホルモンバランスが崩れた時
更年期障害の時に症状が出ます。また思春期の時、子宮や卵巣が未発達である時も出血する場合があります。つまり、ホルモン、子宮、卵巣などの状態が不安定なときに不正出血が見られることがあります。子宮の出口である頸管はかなり敏感。ここから出血することがあります。不正出血とはまた違うものです。他にはストレス、不規則な生活が続くとホルモンの影響から不正出血する場合があります。
女性の体内では、さまざまなホルモンが複雑に相互作用しています。この働きによって、思春期に月経が始まり、妊娠可能年齢の間は月経周期のリズムと持続期間が制御され、やがて閉経を迎えると月経が起こらなくなります。ホルモンによる月経のコントロールは、脳の中の視床下部から始まります。視床下部はゴナドトロピン放出ホルモンをパルス状に放出します。このホルモンが脳の下垂体を刺激して、ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)と呼ばれる2種類のホルモン、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンを分泌させます。この2種類のホルモンが卵巣を刺激し、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を分泌させます。月経はこれらの女性ホルモンによってコントロールされます。このほか副腎や甲状腺などの内分泌器官でつくられるホルモンも、卵巣機能や月経に影響を及ぼします。
子宮ガン
不正出血、一番に心配なのは子宮ガンで,子宮ガンは、女性のガンでは多い病気です。子宮ガンとは、大きく分けて「子宮頸ガン」「子宮体ガン」の二つに分かれます。子宮は洋なし型をしており、その膨らんだ部分にできるガンが子宮体ガンです。そして、小さい部分に膣から通じている部分が子宮頸ガンです。以前は多かった子宮頸ガンですが、現在では子宮体ガンが多く見受けられるようになりました。反対に子宮頸ガンは10〜20代に多くなり、増加傾向にあります。
「子宮体ガン」は、子宮内部で子どもを授かったときに育てる事のできる部分にできる腫瘍の事をいいます。その部分は子宮内膜に近いことから子宮内膜ガンとも言われています。
「子宮頸ガン」は子宮へ異物が入るのを防ぐ働きをする場所にできるガンです。不正出血の原因で一番心配されるのが「子宮ガン」。アメリカでは約3万人以上が悩んでいる病気です。
卵巣ガン
同じガンでも子宮のそばにある卵巣にできるガンがあります。卵巣は子宮の左右両側にある臓器。卵子を作り、女性ホルモンを分泌する大切な臓器です。卵巣にできる腫瘍で約80%は良性ですが、亡くなる女性が増えている病気です。自覚症状が無く、そのほとんどの人が他へ転移した状態での来診であるため、亡くなる原因ではないかと考えられています。患者の多くは遺伝子が原因で発症すると言われています。また、排卵で卵胞に傷がつくことも原因の一つです。
子宮筋腫・子宮内膜症
成人している女性だったら4人にひとりという一般的な病気です。そして、毎月ではないけれど出血があり、多くの人が生理時の生理痛のひどさを訴えています。
子宮内膜症:最近話題の病気であり、患者数も増えてきました。ただ、以前からあった病気なのですが、あまり病名を知られていませんでした。
腟腺症
腟から不正出血がある場合、特に閉経後の場合は、腟、子宮頸部、子宮内膜に癌がないかを確認します。検査にはパパニコロー(パップスメア)検査(子宮頸部の細胞診)、子宮頸部の生検、子宮頸管拡張と子宮内掻爬などがあります。超音波装置を腟の中に入れて行う経腟超音波検査では、子宮内膜が厚くなっているかどうかを調べます。子宮内膜の肥厚が癌によるものかどうかは、子宮頸管拡張と子宮内掻爬で得られた細胞の生検により診断されます。
不正出血の症状の現れ方はさまざまです。また原因によっては、ほかの症状を伴うことを特徴とすることもあります。
腫瘍性病変の場合は、性交中や性交後に出血が起こることが特徴ですが、子宮体部の腫瘍の場合は、性交と関係はあまりありません。感染や炎症を原因とする場合は、発熱や痛みを、また帯下(たいげ)(おりもの)を伴うこともあります。帯下と出血が混じり、一見、出血が濁った色調になっていることもあります。
機能性出血は、形態上の明らかな病気がなくて起こる出血です。排卵期に起こる排卵期出血(中間期出血)、黄体機能不全(おうたいきのうふぜん)に伴う黄体期の出血、更年期に起こる月経前後の長く続く出血など、出血の時期に特徴があります。
不正出血の出血部位を確認するための視診がまず重要です。外傷の有無も、視診で不正出血の診断できます。また、妊娠中であるかどうかも最初に確認します。本人が妊娠に気づいていないこともあり、尿検査が必要になることもあります。何か薬剤をのんでいないか、持病がないかという情報も出血の原因を探るのに重要です。 性器からの出血であることが確認でき、妊娠中でない時は、最も重要な病気である腫瘍のスクリーニング(ふるい分け)検査が必要です。子宮頸部(けいぶ)の表面や子宮体部の内部を軽くこすって細胞を採取し、病理学的検査(細胞診)を行います。 このほかには、疑わしい原因に応じた検査を行います。感染・炎症が疑わしい時は、細菌培養やクラミジアの検査を行います。子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)や、炎症から進行した膿瘍(のうよう)などについては、超音波検査などの画像診断が有効です。子宮内の避妊用リングも、超音波検査でほぼ確認できます。妊娠中の出血についても、超音波検査によって流産や胎盤の異常などの診断ができます。機能性出血については、基礎体温の計測やホルモンの測定が役に立ちます。 腫瘍のスクリーニングである細胞診で異常所見があった場合は、組織診などの精密検査が必要です。
不正出血の西洋医学治療は、それぞれの病気に応じた治療が必要です。機能性出血であることが明白となれば、多くの場合、治療は必要ありません。
不正出血鍼灸治療症例 :不正出血350名、取穴:水突、大敦、委中、極泉、中極、気海、関元、天枢、腎兪、次髎、足三里、三陰交、太沖。電気針。気海に間接灸9壮
不正出血鍼灸治療臨床経験:当院では、多くの不正出血の症状を完治、或いは改善してきました。今も多くの不正出血患者が通っていらっしゃいます。不正出血患者の一人一人の症状に合わせて、当院はきめ細かい針灸(鍼灸)治療を行っています。中国鍼灸院の針灸(鍼灸)治療では、不正出血患者の回復と予後は良好で、多くの不正出血患者は普通の生活が可能となりました。
不正出血の治療は原因により異なります。不正出血の場合、原因治療が必要です。子宮ガンや卵巣ガンの場合、病院で適切な治療をしましょう。子宮内膜症、機能性子宮出血、子宮筋腫などによる不正出血では、鍼灸治療がかなりの効果を収めます。中国では、婦人科の医者は、よく鍼灸を使って、不正出血の治療を行います。鍼灸療法では、副作用もなく、確実に症状を治していきますから。
当院独自開発した【腹部透穴針】治療法:腹部にある二つ離れている特殊なツポに一本の針を通し、微電流をかけ、これらの刺激が生物電信号に変わり、神経の伝達を通じ、卵巣組織を健常化する仕組みです。
1.【腹部透穴針】:特殊なツボにハリを打ちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.腹腔動脈の血流量が増え、子宮と卵巣への血流供給が増え、子宮と卵巣を健常化します。
【不正出血治療の実際様子と流れ】
1.当院独自開発した【腹部透穴針】治療法:
特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.痛みを感じない程度の治療が多いので、
寝ってしまうことがあります。
4.起きたら、治療完了です。
5.鍼灸治療が終わった後に生活注意事項を説明します。
『週刊文春』
出版社:株式会社文藝春秋
『週刊実話』
出版社:日本ジャーナル出版
『アサヒ芸能』
出版社:徳間書店
『週刊大衆』
出版社:双葉社
『難病、慢性疾患に最適ー欧米でも高まる評価 』『 西洋医学と東洋医学を結ぶ中国人医師の挑戦』
[ 症状、ご相談内容 ] :
生理の期間がとても長く、2〜3週間ぐらい出血が続きます。出血が長く続くのは18歳から始まったのですが、いろんな病院へ行って症状を
話すと、みんな一様に年齢的なものだから、更年期だから、と言われてしまいます。どこで治療をしても効果はなく、原因も分かりません。
昨年から通院し始めた中国漢方で処方してもらったお薬を飲んでからは症状が治まりましたが、値段が高くて最近は薬を飲んでいません。そし
たらまた3週間、出血が続きました。
どこへいっても「異常ありません、様子をみてください」としか言われず本当に悩んでいます。
あと基礎体温を毎日つけていますが、高温期、低温期の2層に分かれることがありません。
こんな症状にでも効果が期待できますでしょうか?
当院の返事:
当院の鍼灸治療は不正出血には、かなり
今の症状は、鍼灸治療の方が効果的だと思います。
当院が開発した特殊な治療法で、治った不正出血の方がたくさん
いらっしゃいますので、心配ないと思います。
患者様の返信:
不正出血でお世話になっております。
お陰様で1カ月以上、不正出血がとまっております。治療前と比べてすべての面において、随分元気になりました。
引き続き治療をお願いします。
治療後にすぐに帰ってしまったので、治療後の注意点を聞かずに帰ってしまいました。注意する点があれば、教えていただけますでしょうか
[ 症状、ご相談内容 ] :
生理不順と不正出血があります。
周期が40前後〜50日前後と長く、基礎体温をつけていますが排卵はしているようです。子供も2人、自然妊娠で授かりました。
低温期の間、量は微量または少なめですが毎日出血があります。高温期に入るとピタっと止まります。子宮頸がん、体がん検診はここ3年くら
い毎年受けていますが異常なしです。超音波による内診でも、血液検査でも表立つ異常はないということなのですが、とても不安で気になる
のでなんと
か原因解明と改善をしたいと思っています。よろしくお願い致します。