特発性捻転ジストニア
特発性捻転ジストニアとは、DYT1 などの原因遺伝子が同定され、少なくともその一部は遺伝性である動作性ジストニアです。
ジストニアとは、意思と無関係に筋肉が緊張・収縮し、体または体の一部がねじれたり震えたりする症状または病気。
特発性捻転ジストニアは、6〜12歳で発症し、初期症状は軽いことも重いこともあります。筋肉に異常な収縮がゆっくりと起きて、体がねじれたり回転したりします。ジストニアは一般的に片方の足や脚から症状が始まって、そのまま胴体や下肢だけに症状が限られますが、ときには全身に現れることもあり、小児の場合は最終的に車いすを使用するようになります。特発性捻転ジストニアが成人に起きた場合は、通常は顔面や腕から始まり、体の他の部分に広がりません。
ジストニアは、パーキンソン病やハンチントン舞踏病と同様に大脳基底核に責任病巣があり、 姿勢異常や捻転、不随意運動など重篤な運動障害を主徴とする神経難病としてよく知られています。ジストニアを特徴づける症候には、一般的に次の3 つが挙げられる:(1)筋緊張亢進により硬直した姿勢異常(ジストニア姿勢);(2)四肢や体幹の捻転を含む緩慢で持続的な不随意運動(ジストニア運動);(3)目的運動の際に特定の筋群や広範な筋群に発現し、目的運動を妨げるような不随意運動(動作性ジストニア)。
特発性捻転ジストニアは、若年発症では全身性になることが多く、後期発症では局所性にとどまることが多いです。
当院の特発性捻転ジストニアの治療目的は、特発性捻転ジストニア患者にできるかぎりの回復の機会を提供することと特発性捻転ジストニアの完全な回復までの時間を短縮することです。
特発性捻転ジストニアの治療は、西洋医学がなかなか完治しません。当院長は特発性捻転ジストニア患者の期待に応えるため、25年間、特発性捻転ジストニアの治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針治療法【脳透穴針】を開発しました。特殊な鍼と電気の併用で良い成果を上げています。
治療によって、全身の症状が改善します。治癒した例、改善した例を合わせると患者の70%は経過がよいと考えられます。
当院の治療方法は特発性捻転ジストニアの症状に応じて、多岐に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。当院の針灸治療によって、多くの特発性捻転ジストニア患者さんの症状は消失しました。それは患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。
特発性捻転ジストニアの鍼灸治療:特発性捻転ジストニア患者230名、【脳透穴針】:風池、風府、大椎、肩髃(けんぐ)、天宗、風門、肺兪、合穀、後渓、曲池。電気針、20分間後、吸い玉20分間。
特発性捻転ジストニアの鍼灸臨床経験:当院では、多くの特発性捻転ジストニア患者の症状を回復させてきました。今も多くの特発性捻転ジストニア患者が通っていらっしゃいます。特発性捻転ジストニア患者の一人一人の症状に合わせて、当院はきめ細かい針灸治療を行っています。針灸治療では、特発性捻転ジストニア患者の生活の質と予後はかなり良好です。大多数の特発性捻転ジストニア患者は普通の生活に戻ることが可能になりました。
特発性捻転ジストニアの場合、西洋医学では脳の手術、ボツリヌス毒素注射、薬物内服がありますが、なかなか完治ができなくて、これに対して、鍼灸では、かなり回復ができます。当院は特発性捻転ジストニアの治療を行いまして、かなり満足な効果が得られましたので、第三の治療選択肢として、選択されるべきです。
当院独自開発した【脳透穴針】治療法:頭部にある二つ離れている特殊なツポに一本の針を通し、微電流をかけますと、これらの刺激が生物電信号に変わり、神経の伝達を通じ脳組織を改善する仕組みです。
1.【脳透穴針】:特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.大脳大動脈、大脳中動脈、大脳小動脈の血流量が増え、脳への血流供給が増え、損傷した脳組織を修復します。
4.「確率共鳴」という現象が起き、大脳の働きを活発化させます。
5.脳の運動エリア、感覚エリアと黒質の働きが活発になって、被殻、尾状核、小脳や脊髄の神経細胞が活性化されます。
6.神経伝達物質GABAの受容を高め、特発性捻転ジストニア患者の大脳基底核の運動制御システム機能を活性化します。
1.当院独自開発した【脳透穴針】治療法:
特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.痛みを感じない程度の治療が多いので、
寝ってしまうことがあります。
4.起きたら、治療完了です。
5.鍼灸治療が終わった後に生活注意事項を説明します。
『週刊文春』
出版社:株式会社文藝春秋
『週刊実話』
出版社:日本ジャーナル出版
『アサヒ芸能』
出版社:徳間書店
『週刊大衆』
出版社:双葉社
『難病、慢性疾患に最適ー欧米でも高まる評価 』『 西洋医学と東洋医学を結ぶ中国人医師の挑戦』
特発性捻転ジストニアは、常染色体優性遺伝形式をとり、東欧のユダヤ人家系に多く、遺伝子は9番染色体上の9q34にあり、torsinA蛋白のグルタミン酸が欠落することが分かっています。時折、遺伝素因なしでも起こります。
特発性捻転ジストニアのの診断は、以上のような特徴があることと、他の神経・筋肉疾患がないことで診断をつけます。たいていは一目で診断できますが、類似の症状をきたす大脳基底核障害、神経疾患、代謝性疾患、薬物性疾患などを鑑別する必要があります。 特発性捻転ジストニアの検査はX線検査、CT検査、MRI検査などの画像診断が、原因を探すために行われることがありますが、通常は原因の特定には役立ちません。
ジストニアは、不随意でゆっくりとした反復性かつ持続性の筋収縮で、動作の途中で止まってしまったり、胴体、全身あるいは体の一部がねじれたり回転したりする状態です。ジストニアには、全身の筋肉が異常に動いてしまう全身性ジストニアと、局所のみの筋緊張の異常による局所ジストニアに大別されます。ジストニア症状は筋肉の異常収縮によるものですが、筋緊張を調節している大脳基底核という部分の働きの異常によっておこると考えられています。ジストニア原因のわからないものを本態性ジストニア、脳卒中や脳炎などの後遺症として起こるものを二次性ジストニアと呼びます。本態性ジストニアの中にはDYTという遺伝子の異常による遺伝性ジストニアというものがあり、15の型が知られています。日本では瀬川病と呼ばれるDYT5ジストニアと捻転ジストニアと呼ばれるDYT1ジストニアが主で、これらは主として小児期に症状が出現します。局所ジストニアでは、目のまわりの筋肉が異常収縮して目が開けられなくなる眼瞼けいれん、首の筋肉の異常によって首が曲がってしまう頚部ジストニア(痙性斜頸)などがあります。書字や楽器演奏などきまった動作時だけ症状がでて動作が妨げられるものを、動作特異性ジストニアと呼び、特発性捻転ジストニアの多くがこれに含まれます。これらは特定の職種に生じる傾向があり、職業性ジストニアとも言われています。また精神疾患に用いる向精神薬の影響で出現するジストニア症状を遅発性ジストニアと呼びます。ジストニアは、基底核、視床、小脳、大脳皮質など脳のいくつかの領域の活動が過剰になるために起こると考えられています。ジストニアの原因には、脳の重度の酸素不足(出生時もしくは晩年)、パーキンソン病、多発性硬化症、ある種の金属蓄積による毒性(ウィルソン病による銅の蓄積など)、脳卒中などがあります。抗精神病薬はさまざまなタイプのジストニアを引き起こします。たとえば、意図しないのにまぶたが閉じる(眼瞼けいれん)、首が曲がる(痙性斜頸)、しかめ面になる、口と舌が不随意運動を繰り返す(遅発性ジスキネジア)などの症状が現れます。慢性のジストニアは通常は遺伝が原因です。
眼瞼けいれんは、まぶたが繰り返し不随意に閉じるジストニアです。ときには当初は片方の眼だけに起こることもありますが、最終的には両方の眼に起こります。通常は、過度のまばたき、眼の刺激感、明るい光に対して過剰に敏感になる、などから始まります。患者の多くは、まぶたが閉じないようにするために、あくびをしたり、歌を歌ったり、口を大きく開けたりします。病気が進行するとそうした努力もあまり効果がなくなります。眼瞼けいれんは視力を大きく損ないます。
痙性発声障害では発声を制御する筋肉が障害されます。この病気の人は通常、体のどこかに本態性振戦が起こります。声帯の筋肉がけいれんすると声がまったく出なくなったり、話す声がひずんだり、ふるえたり、かすれたり、ささやきになったり、甲高くなったり、途切れたり、不明瞭になり理解するのが困難になります。
イップスは、一部のゴルファーが経験するジストニアの1種で、筋肉がれん縮します。手と手首の筋肉が自然に収縮するために、ゴルフのパッティングなどがほとんどできません。イップスのためにコントロールを失ったゴルファーは、1メートル弱のパットのはずなのに4.5メートルも叩いてしまったりします。同様にミュージシャンの手や腕に奇妙なけいれんが起きて演奏できない場合は、ジストニアが起きていることがあります。いくつかのタイプのジストニアは進行性で、時間がたつとともに動作がさらに不自然になります。重度の筋収縮が起こると、首や腕がおかしな曲がり方をして、居心地の悪い姿勢になります