便秘
便秘とは3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態です。
便秘とは、便の腸管通過時間が正常な生理的な値(120時間まで)より長く、排便に困難を伴うなどの症状が見られる状態と定義されています。しかし、排便期間には個人差があり、便秘と思われがちな症状の大半は単なる便の腸管通過時間の増加に過ぎません。3?4日に1回程度でも苦痛を伴わない長年の習慣であれば便秘と考えなくてもよいでしょう。
便秘には、問題のある便秘と問題のない便秘があり、問題のある便秘は大腸で便の通りが悪くなり、「大腸ガン」、腫瘍、「直腸ガン」、腸の癒着、痔などがあり、ガンや腫瘍などの場合は血便がある場合が多く、痔の場合は便通時に痛みを感じる場合があります。 原因のはっきりした便秘で、それに合った治療を受けられますが、原因のはっきりしないものは常習性便秘と呼ばれます。 常習性便秘は二つあり、一つ目は「弛緩性便秘」で、これは便を溜めておく癖がある人に良く見られますが、自覚症状はそれほどないです。 もう一つは「痙攣性便秘」で、多くは頭痛や吐き気、めまいやのぼせ、さらに不眠などを伴います。
中国鍼灸の便秘の治療目的は、便秘の回復程度を高めることと便秘が完治するまでの時間の短縮することです。
便秘患者さんの期待に応えるため、当針灸院(鍼灸院)院長が30年間、便秘の治療に力を入れて、臨床経験を重ねた結果、独自な電気ハリを考案いたしました。そして良い成果を上げています。
鍼灸治療によって、治癒した例、改善した例を合わせると患者の85%を占めます。
便秘の原因が多様なため、当針灸院(鍼灸院)の治療方法もそれに応じて、多岐に渡って行います。当針灸院(鍼灸院)は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気ハリで、最大限の効果を引き出しています。便秘の回復は患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。
口から9mの道のりを歩んできた内容物は、最終的に直腸に送られ、直腸壁を伸展させ、直腸壁内圧が30〜50mmHgくらいに高まると、排便反射が起こり、肛門括約筋が弛緩して排便が始まります。正常人では、直腸の内容が150〜200mLになると、内圧は50mmHgに達するといわれています。 肛門は、意志とは無関係に働く不随意筋(平滑筋である内層の輪状筋と、外層の縦走筋で構成される2.5〜3.0cmの内肛門括約筋)と意志によって働く随意筋(横紋筋からなる外肛門括約筋)によって二重に制御され、むやみに糞便が漏れないようになっています。 糞便が直腸に溜まって内圧が一定以上になると、大脳に刺激が伝わり、排便反射によって便意が起こります。この反射で、内肛門括約筋は開きますが、トイレに行って排便の体勢をとるまでは外肛門括約筋の力で堪えられています。そして、”排便するぞ”という意思のもと、いきみと、腹圧も手伝って糞便が押し出され、肛門を開いて排便することになります。
お腹のレントゲン写真を撮ると、便が大腸に貯まっているかどうかが分かります。便が大腸に貯まっていたら、大腸内視鏡や造影検査で癌や炎症などにより狭くなっている所がないか検査します。癌や炎症が否定できれば大腸や肛門の機能検査を行います。 便の回数が少ない場合は、レントゲンに写るマーカーというものを飲んで、レントゲンでマーカーの大腸内の移動状態をみます。さらには便の排出状態を検査するために造影剤を直腸内に入れて、レントゲン透視下に排出状態を撮影する排便造影を行います。 便の排出に伴う症状がある場合は排便造影や、直腸や肛門の状態を圧モニターを使って評価する直腸肛門内圧検査などを行います。これらの検査によって、便秘の型と機能上の問題点を診断します。
便秘の西洋医学治療には、下剤の摂取により便の排泄を試みたり、早期の治療には浣腸も含まれますが、そういった状態が常態化しますと、体がそれらの刺激で排泄をするのが当たり前になってしまい、それらを欠かすとなおひどい便秘になる場合もあります。
大半の便秘は排便機能の障害により起こる「機能性便秘」であり、症状が軽い場合、食事や運動などの生活習慣の改善によって解消されます。しかし、病気や疾患などが原因である「器質性便秘」の場合や、重度の便秘は専門医の診断と治療が必要です。誤った便秘のケアを続けることは腸閉塞等の原因となる可能性があります。便
便秘を予防するため、食べ物、飲み物、運動の程度を変えることは大事です。
便秘は高齢者に多く見られ、男性よりも女性に多いです。これには科学的な根拠があり、それは社会的なものから、生活習慣的なもの、そして女性独特の身体構造に大きく関与しています。
男性に比べ、排便に必要な括約筋、腹筋の力が弱く、男性に比べ、外や人前で便意を催したときなどでも、気恥ずかしさなどの理由で排便を躊躇、我慢する傾向がありますが、それによって排便のリズムが狂い、排便反射が鈍くなってしまいます。したがって、便が滞留しても便意を感じなくなります。
女性に多いダイエットも大きく原因していて、食べないことによって腸の蠕動(ぜんどう)運動がおろそかになります。
女性独特の黄体ホルモン、プロジェステロンが体内に水分を蓄積しようとします。その結果、排便に十分な水分が補給されなくなってしまう(このホルモンは生理、妊娠などの時に多く分泌され、そのためにその時期の便秘が多くなる)。更にこのホルモンは流産を防ぐために括約筋を収縮させる働きがあるため、一層排泄を困難にさせます。女性は胎児を育てるため、骨盤が広く、そこに腸が下垂しやすくなり、腸が不安定になります。また、下半身に脂肪がたまりやすくなるために、血液も骨盤に滞りがちになります。そのため腸の働きが弱まりやすい。
上記と同様の理由で腸管の形がいびつになりやすく、そこに硬い便などが留まりやすいです。ストレスによる過敏性腸症候群などにより、歪になった腸が閉塞してしまい、そこに便が滞ってしまいます。
また、便秘薬など薬の濫用で、例えビサコジル製剤は腸の蠕動を促進させるものですが、何度もそれに頼ると身体が慣れてしまい、反応が鈍くなります。それだけでなく、自立的な蠕動運動を阻害するために、薬に頼らないと排便が困難になるような慢性的な便秘に陥りやすいです。その他、浣腸や下剤の濫用も、自然な排泄や排便サイクルを乱してしまう恐れがあります。
便秘が軽度のものであれば、つい放ったらかしにしてしまいがちな便秘。そのままにして自然と治ることもありますが、次のような疾病の原因となって、命に関わる大病に発展してしまう場合も。便秘は生活習慣の改善などで解消できるものです。しっかりとケアして、体の健康を維持しましょう。
便秘の鍼灸治療症例 :便秘患者800名。取穴:足三里、三陰交、中脘、内関、合穀、大腸兪、脾兪、 太沖、陰陵泉。電気針。裏内庭お灸9壮。
便秘の鍼灸治療臨床経験 : 当鍼灸院では、多くの便秘患者の症状を回復、或いは改善させてきました。今も多くの便秘患者が通っていらっしゃいます。便秘患者の一人一人の症状に合わせて、当鍼灸院はきめ細かく具体的な針灸治療方法で対応しています。針灸治療で、便秘患者の生活の質は良好となりました。大多数の便秘患者は快適な生活に戻ることが可能になりました。
針灸治療で便秘患者の大脳に刺激が伝わり、排便反射によって便意が促進されると考えられます。
[ 症状、ご相談内容 ] :
冷え性と慢性的な便秘で貴院にかかることは可能でしょうか。
当院の返事:
当院が開発した特殊な治療法で、治った方がたくさん
いらっしゃいますので、心配ないと思います。
予約はできますので、一度お電話した上でご来院ください。
患者様の返信:
貴院で治療を受けさせていただいた遠藤と申します。
10月初めより約10日間程治療していただきありがとうございました。
治療後は便秘が治り、体調面でも良好な日々が続きました。
経済的理由から暫く様子を見ます。
最後に、、貴院の今後益々のご発展と先生のご健康をお祈りいたします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
陰部神経パルスに興味があります。
実は今年一月に、腹部EMSというものを整体院で受けました。しかし刺激が強かったせいか、排便時に恥骨直腸筋が緩まなくなってしまいま
した。つい先日まで2ヶ月ほど専門入院し、バイオフィードバックや、肛門括約筋切開術も行いましたが、全く効果がありません。そこでこ
ちらを拝見し、連絡させてもらった次第です。
[ 症状、ご相談内容 ] :
[ 症状、ご相談内容 ] :
便秘症です。
是非よろしくお願いいたします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
実際に診察して頂かなければ具体的な事はわからないのは重々承知しておりますし
8年来の不調が2週間の短期間で簡単に解消される、などの過大な期待も禁物でしょうが
少しでも改善が得られるのならば、出来る事は何でもする、という気持ちでおります。
(実際今までにあらゆる食事療法、中国鍼灸、東洋鍼、耳鍼など試してきました)
当方オランダ在住でして、当地でも鍼灸治療経験ありますが、
オランダでは週に一度の施術頻度が一般的のようです。
この頻度が健康保険制度に縛られているものなのか、
純粋に身体の反応を観察するために必要な間隔なのかは不明ですが
貴医院ではこの点どのような方針なのでしょうか?
(もちろん治療内容同様、必要な治療頻度・回数は症状に依る事は承知しております)
どの程度の頻度(毎日、隔日、3日ごと、あるいは週に一度)で受診可能なのかで、
旅程(宿泊先)を合わせますので、その点ご教示頂けますと幸いです。
よろしくお願い致します。