副甲状腺機能亢進症の先進代替医療
副甲状腺機能亢進症とは、副甲状腺ホルモンが大量に分泌され、血中のカルシウム濃度が異常に高くなる病気です。
副甲状腺は、甲状腺の背面に存在する上下左右4個の小体で、大きさは米粒大〜小豆大、楕円形や扁平形をしており、血中のカルシウムを上昇させる副甲状腺ホルモンの分泌を行っています。しかし、時に通常の位置とは異なった部位に存在することがあり(異所性副甲状腺)、副甲状腺の数も5〜6腺存在することがあります。
副甲状腺ホルモンの過剰分泌は、カルシウム代謝異常をきたし、骨と腎を主として全身性に多彩な病変を起こします。
当針灸(鍼灸)院の副甲状腺機能亢進症の治療目的は、副甲状腺機能亢進症患者のできるかぎりの回復の機会を提供することと副甲状腺機能亢進症の完全な回復までの時間を短縮することです。副甲状腺機能亢進症の治療は、西洋医学以外に中国などの国では、昔から針灸治療が盛んに行われてきました。当院も副甲状腺機能亢進症患者さんの期待に応えるため、25年間、副甲状腺機能亢進症の治療に力を入れて、試行錯誤の末、当院の独自の電気針治療法を開発しました。そして良い成果を上げています。
鍼灸治療によって、全身の症状が改善します。治癒した例、改善した例を合わせると患者の60%は経過がよいと考えられます。
副甲状腺機能亢進症の原因が多様なため、当針灸(鍼灸)院の治療方法もそれに応じて、多様に渡って行います。当針灸(鍼灸)院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。
副甲状腺機能亢進症には原発性、続発性、偽性副甲状腺機能亢進症の各タイプがあります。
副甲状腺機能亢進症症状は、血清カルシウムは上昇します。腎臓の尿細管ではリンの再吸収を抑制し、尿中リン排出増加が起こり低リン血症となります。これらのことにより高カルシウム血症、低リン血症が起こります。臨床症状は骨の脱灰によって生じた骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、汎発性線維性骨炎などにより病的骨折や関節痛、骨痛などがみられます。尿中カルシウム濃度も上昇するため腎結石、腎石灰化、尿路結石が起こり、多尿や、場合によっては結石痛が起こります。高カルシウムによる症状は、カルシウム値があまり高くない時は無症状のことも多いですが、高値になると全身倦怠、食欲不振、悪心(おしん:むかつき)、嘔吐(おうと)、口渇(こうかつ)、筋力低下などが出てきます。その他、胃・十二指腸潰瘍や急性膵炎による消化器症状、また不眠、不安、うつ状態などの精神障害などが出現することもあります。
副甲状腺機能亢進症の検査には血液中のカルシウム濃度が高いか調べて、副甲状腺ホルモンの濃度を検査します。また腫瘍の有無を、超音波検査、CT検査、MRI、シンチグラムなどで検査を行います。超音波検査を行うと副甲状腺腫大像は容易にわかります。ただ、定位置にない場合や異所性の場合、甲状腺に病変が多発しているような場合はわかりにくいことも多くなります。このような場合、アイソトープ診断(副甲状腺シンチグラム)を行うとほぼ全例で診断が可能です。シンチグラムによる診断は広範囲にチェックできるので、異所性病変の診断にも有用です。
副甲状腺機能亢進症の西洋医学治療には、外科的治療と内科的治療があります。
根本的治療は病変の外科手術となります。骨病変型と腎結石型の手術適応にはあまり異論はありませんが、無症候性または化学型の場合は血中カルシウム値、腎機能、年齢などを参考に個々の症例で検討します。
副甲状腺機能亢進症の症例 :副甲状腺機能亢進症患者23名、取穴:人迎、廉泉、合穀、足三里、三陰交、天突、陽陵泉、曲池。電気針。
副甲状腺機能亢進症の鍼灸臨床経験 :当針灸院(鍼灸院)では、多くの副甲状腺機能亢進症患者の症状を回復させてきました。今も多くの副甲状腺機能亢進症患者が通っていらっしゃいます。副甲状腺機能亢進症患者の一人一人の症状に合わせて、当針灸院(鍼灸院)はきめ細かな針灸治療を行っています。針灸治療の結果、副甲状腺機能亢進症患者の生活の質と予後はかなり良好です。大多数の副甲状腺機能亢進症患者は正常の生活に戻ることが可能になりました。
[ 症状、ご相談内容 ] :
2016年8月より人工透析を受けております。二次性副甲状腺機能亢進症で副甲状腺が大きくなっ
ているそうで、将来的に手術が必要かもしれないといわれております。最近までは飲み薬が処方されていましたが、昨日から透析の最後に注
射が行われるようになりました。この病気を治すことが可能でしょうか? 鍼灸治療を行うとしたら、どのくらいの費用が掛かりますでしょ
うか?