痔瘻(ろう)
痔瘻とは、肛門内と肛門周辺との間に瘻孔ができて、時々腫れたり、しこって痛くなったり、膿がでたりする病気です。
肛門は約3〜4cmの肛門管という管ですが、その約中間に歯状線という線があります。その歯状線に十数個の肛門腺という分泌腺が開口しています。その肛門腺の開口部(肛門陰窩)から便が逆流性に肛門腺に入り込むと感染を起こし、化膿します。そして膿が皮膚に破れ出ると、肛門と皮膚が交通してトンネル状態になり、痔瘻となります。
直腸、肛門周囲にうみがたまった段階を肛門周囲膿瘍といい、たまったうみが排出され、結果として直腸、肛門と交通のある難治性の管ができてしまうと痔瘻といいます。
当針灸院(鍼灸院)の痔瘻(ろう)の治療目的は、痔瘻(ろう)の回復程度を高めることと痔瘻(ろう)が完治するまでの時間の短縮することです。
多くの西洋医学治療で回復できない痔瘻(ろう)患者さんの期待に応えるため、当針灸院(鍼灸院)長が25年間、痔瘻(ろう)の治療に力を入れて、臨床経験を重ねた結果、独自な電気ハリを考案いたしました。そして良い成果を上げています。
鍼灸治療によって、治癒した例、改善した例を合わせると患者の85%を占めます。
痔瘻(ろう)の原因が多様なため、当針灸院(鍼灸院)の治療方法もそれに応じて、多岐に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気ハリで、最大限の効果を引き出しています。痔瘻(ろう)の回復は患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。
肛門周囲膿瘍の症状は、局所の激しい疼痛が特徴で全身の発熱を伴う場合があります。肛門周囲膿瘍になってうみがたまると、39℃からひどい時は40℃以上の発熱となります。うみがたまった部分が腫脹(しゅちょう)し、皮膚表面が発赤する場合もあります。また、夜も寝ていられないほどの激しい痛みが生じます。
膿が皮膚側に破れ出ると症状は一時改善されますが、痔瘻になると症状が繰り返されます。痔瘻の症状は肛門と皮膚が交通してトンネル状態になっていますので、常時分泌物や膿が出て、下着を汚したり痒みの原因となります。ひどい場合は痔瘻の出口(2次口)から便が漏れるようになります。2次口が塞がるとまた中で膿が溜まり、肛門周囲膿瘍の症状を繰り返すこととなります。痔瘻を長く放っておくと、痔瘻の管が枝分かれして何カ所も2次口をつくったり(複雑痔瘻)、ガン化して(痔瘻ガン)常時肛門の疼痛を訴えるようになります。
痔瘻(ろう)の検査には、問診、視診、肛門指診、肛門鏡診があります。肛門周囲膿瘍や痔瘻の診断は、ほとんどが問診、視診、直腸肛門指診によって行われますが、深部に及んでいたり、複雑な場合にはCT、MRI、超音波、瘻孔造影などの画像診断や、血液検査なども行われます。
症状と検査で診断は容易です。
痔瘻の治療は手術療法が原則です。膿瘍期でなければ2ー3日を争うほど手術の緊急性はありませんが、複雑化することや10年以上活動例では癌化があるので、速いに越したことはありません。手術は通常、腰椎麻酔か仙骨硬膜外麻酔で、ジャックナイフ体位または砕石位で行います。
痔瘻は、長期にわたって放置しておくとまれに癌化することがあります。通常10年以上経過している痔瘻で、炎症、排膿を繰り返していたものが、排膿後も痛みが持続したり、膿ではなく粘液性や血性の滲出液を流出しだしたり、しこりが急に硬くなったりしたときは注意が必要です。
痔瘻(ろう)の鍼灸治療症例 :痔瘻(ろう)患者、取穴:腹潟穴「気海の上1寸」、足三里、三陰交、中脘、内関、合穀、大腸兪、脾兪、太沖、陰陵泉。電気針。裏内庭お灸9壮。
痔瘻(ろう)の鍼灸治療臨床経験 :当針灸院(鍼灸院)では、多くの痔瘻(ろう)患者の症状を回復、或いは改善させてきました。今も多くの痔瘻(ろう)患者が通っていらっしゃいます。痔瘻(ろう)患者の一人一人の症状に合わせて、きめ細かな針灸治療方法で対応しています。針灸治療では、痔瘻(ろう)患者の生活の質と予後は比較的良好です。大多数の痔瘻(ろう)の患者は社会復帰が可能になりました。痔瘻(ろう)の合併症の治療にも、針灸は効果があり、選択すべきです。
[ 症状、ご相談内容 ] :
痔瘻で悩んでいます。
少しでも良くなりたいです。
お力を貸してください。
当院の返事:
当院が開発した特殊な治療法で、治った痔瘻の方がたくさん
いらっしゃいますので、心配ないと思います。
患者様の返信:
痔瘻の治療で大変お世話になっております。
昨日病院で痔瘻の検査を受けたところ、痔瘻は95パーセント回復したと言われました。
本当にありがとうございます。
痔瘻が治るかどうが不安で一杯でしたが、
こんなに早く効果が得られ、驚きました。
来週にお伺いしますので、どうぞよろしくお願いします。