リンパ管炎
リンパ管炎とは細菌がリンパ管に入り込み、リンパ管とその周囲の組織に炎症を引き起こす病気です。
細菌は擦過傷、創傷、合併している感染症(蜂巣炎など)からリンパ管へ侵入し、或いは皮下組織の炎症がリンパ管に波及し、感染部から長軸方向に走る線状発赤(紅斑)を認め、疼痛を伴い、さらに進展すると蜂窩織炎となります。リンパ行性に領域リンパ節に炎症をきたしリンパ節の腫大、圧痛をきたす場合をリンパ節炎といい、鼠径(そけい)部、腋窩、頸部などにみられます。
中国鍼灸院のリンパ管炎の治療目的は、リンパ管炎の回復程度を高めることとリンパ管炎が完治するまでの時間の短縮することです。
リンパ管炎には針灸治療がかなり以前から行われてきました。多くの西洋医学治療で回復できないリンパ管炎患者さんの期待に応えるため、当院長が25年間、リンパ管炎治療に力を入れて、臨床経験を重ねた結果、独自な電気ハリを考案いたしました。そして良い成果を上げています。
鍼灸治療によって、全身の症状が改善します。治癒した例、改善した例を合わせると患者の84%は経過がよいと考えられます。
リンパ管炎が頑固な場合、当鍼灸(針灸)院の治療方法もそれに応じて、多岐に渡って行います。当鍼灸(針灸)院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気ハリで、最大限の効果を引き出しています。リンパ管炎の回復は患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。
リンパ管炎の原因は溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)、時にブドウ球菌が四肢の外傷部、水虫感染部、潰瘍部などから侵入して起こります。全身感染の一環として起こることもあります。
リンパ管炎は問診と理学的所見で診断は容易です。四肢の長軸方向に沿った赤い線は外から見え、また同部の熱感と圧痛があり、視診で診断可能なことがほとんどです。細菌感染に伴い、白血球の増加や高熱がみられるのも特徴です。
静脈炎との区別が重要ですが、静脈炎では発熱はまれで、皮膚の赤い線やリンパ節のはれなどもみられません。
リンパ管炎の病巣部から中枢に向かって走るくっきりとした紅斑、刷毛ではいたような流れる紅斑と症状から明らかです。領域リンパ節が腫脹をきたす場合は、発熱と好中球の増加、核の左方移動を伴います。
リンパ管炎の急性期には、臥床して患肢の安静を図り、傷の手当てと冷却、抗生剤の投与を行います。放置すると敗血症になることがあります。むくみが強い時は、利尿薬の投与を行います。 慢性期でむくみが強い時には、弾性ストッキングをはきます。リンパ節が明らかにはれているのに血液検査で炎症反応があまりみられない時には、リンパ節生検(組織を取って調べる検査)を行い、全身の病気が隠れていないかをみます。
リンパ管炎の鍼灸治療症例 :リンパ管炎129名、取穴:、曲池、足三里、血海、中脘、中枢、大椎、胃兪、脾兪、膏肓、電気針。命門、お灸9壮。
リンパ管炎の鍼灸臨床経験 :当鍼灸院では、多くのリンパ管炎患者の症状を回復、或いは改善させてきました。今も多くのリンパ管炎患者が通っていらっしゃいます。リンパ管炎患者の一人一人の症状に合わせて、当鍼灸院はきめ細かい針灸治療方法で対応しています。今までの針灸治療で多くリンパ管炎患者が完全に治るようになりました。