ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群とは、腎臓糸球体の病変のため多量の蛋白が尿に出現し、低蛋白血症、浮腫、高脂血症を呈する状態です。
ネフローゼ症候群の細尿管に蛋白変性、脂肪変性が見られます。ネフローゼはドイツ語で、英語ではネフローシス(nephrosis)といい、いずれもネフロンの病気という意味です。
ネフロンは糸球体と尿細管を合わせたもので、ネフローゼとは糸球体から血液中の蛋白質が漏れて、尿に出てしまう病気といえます。
当針灸院(鍼灸院)のネフローゼ症候群の治療目的は、ネフローゼ症候群患者にできるかぎりの回復の機会を提供することです。
ネフローゼ症候群に対して、当針灸院(鍼灸院)は25年間、ネフローゼ症候群の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針治療法【腎臓透穴針】を開発しました。特殊な鍼と電気の併用でより良い成果を上げています。
鍼灸治療によって、治癒した例、改善した例を合わせると患者の80%は経過がよいと考えられます。
当針灸院(鍼灸院)の治療はネフローゼ症候群の頑固さに応じて、多岐に渡って行います。当針灸院(鍼灸院)は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。
ネフローゼ症候群の鍼灸治療症例 :ネフローゼ症候群患者200名、男性150名、女性50名。【腎臓透穴針】取穴:腎兪、次髎、大腸兪、京門、命門、足三里、関元、三陰交、気海、中極、内関、章門、陰陵泉。電気針。気海、お臍に間接灸9壮。
ネフローゼ症候群鍼灸臨床経験 :当針灸院(鍼灸院)では、多くのネフローゼ症候群患者の症状を回復させてきました。今も多くのネフローゼ症候群患者が通っていらっしゃいます。ネフローゼ症候群患者の一人一人の症状に合わせて、当針灸院(鍼灸院)はきめ細かな針灸治療を行っています。針灸治療の結果、ネフローゼ症候群患者は正常な生活を送ることができるようになりました。
ネフローゼ症候群は、小児期より成人期にわたって慢性に経過します。その間、再発ないし増悪をくり返す例も多く、安定するまでしっかり鍼灸治療を行う必要があります。ネフローゼ症候群の鍼灸治療の目標は、ある程度の制約はあるにしても、完全寛解ないし軽快安定した状態のもとで就学、就業ができることです。女子の場合は結婚、家事などが可能となり、かつそれにより病態の悪化をみない状態をつくりだすことです。
当院独自開発した【腎臓透穴針】:患部にある二つ離れている特殊なツポに一本の針を通し、微電流をかけますと、これらの刺激が生物電信号に変わり、生殖神経の伝達を通じ、糸球体と尿細管を改善する仕組みです。
1.【腎臓透穴針】:特殊なツボにハリを打ちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.腎臓糸球体の血流量が増え、腎臓組織への血流供給が増えるようになります。
4.腎臓の自己回復力を高め、腎臓糸球体の働きが回復できるようになります。
【ネフローゼ治療の実際様子と流れ】
1.当院独自開発した【腎臓透穴針】治療法:
特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.痛みを感じない程度の治療が多いので、
寝ってしまうことがあります。
4.起きたら、治療完了です。
5.鍼灸治療が終わった後に生活注意事項を説明します。
私はネフローゼ症候群になり30年になります。起床時にまぶた・ほっぺあたりが
浮腫むようになりました。
今日、小児科で尿検査の結果、蛋白の数値が4
30年経過した現在も完治しておりません。しかし、再発の回数は減り再発しても重くならず、プレドニン6〜8錠で抑える事が出来ます。調子の良い時は1〜2錠を毎日服用していれば何の制限もなく生活が出来るぐらいになりました。
ネフローゼ症候群には、糸球体腎炎に続発するリポイド・ネフローゼとその他の二次性ネフローゼがあります。ネフローゼ症候群を、病理組織型でみると、微小変化型ネフローゼ症候群、巣状糸球体硬化症、膜性腎症、びまん性増殖性糸球体腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎などがあります。一次性ネフローゼ症候群の成人の占める割合は、70〜80%と多数を占めますが、中高年では半数以上が慢性腎症であり、加齢に伴って割合は増加します。最初の発症から5年以内に2回以上の再発率は80%〜90%と高いです。一次性ネフローゼは糸球体にだけ病変を生じます。微小変化型ネフローゼ、膜性腎炎、膜性増殖性腎炎、巣状糸球体硬化症などがあります。二次性ネフローゼは全身の侵される病気における一臓器の症状として糸球体に病変を生じます。二次性ネフローゼ症候群の発症は年齢によって異なるが、小児では紫斑病性腎炎が多く、糖尿病性腎症やループス腎炎は成人の発症が多いです。
ネフローゼ症候群は、体の各所に影響を及ぼすさまざまな病気が原因で生じ、糖尿病、全身性エリテマトーデス、ある種のウイルス感染などが原因としてよくみられます。また、腎炎症候群からも生じます。腎臓に毒性のあるさまざまな薬、特に非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)もネフローゼ症候群の原因になります。ダニやウルシ科の植物に対するアレルギーなど、ある種のアレルギーが原因の場合もあります。さらに遺伝性のネフローゼ症候群もあります。
ネフローゼ症候群初期症状としては、食欲不振、全身のだるさ(けん怠感)、過度のナトリウムと水分の貯留で起こるまぶたのむくみや組織の腫れ、腹痛、筋肉の萎縮、尿の泡立ちなどがあります。腹腔に多量の体液がたまる腹水で腹部がふくれ、肺の周囲の空間に体液(胸水)がたまって息切れが起こります。このほか膝(ひざ)の腫れや、男性では陰嚢(いんのう)の腫れなどもみられます。ほとんどの場合、組織の腫れを引き起こす体液は重力の影響を受けるため、体のあちこちに移動します。夜間には、体液はまぶたなど体の上部にたまります。日中で座っているときや立っているときには、足首など体の下部にたまります。むくみや腫れがひどくなると、同時に進行している筋肉のやせが隠されてわからなくなります。ネフローゼの場合、腎臓病の中では最も浮腫がひどく、ある朝突然、虫に刺されたように瞼が腫れ、足もパンパンに腫れているというようなことがあります。この場合、浮腫は日ごとにひどくなっていき、胸やお腹の中にまで水がたまるなど、全身におよぶことも少なくないです。これは、多量の蛋白が尿中に排泄されるため、血液の中の蛋白が少なくなり、管の中に水分を引く力が弱まって、血管外の組織に水がたまり、浮腫がおこってきます。
小児では血圧は一般に低く、起立したときに血圧が下がります(起立性低血圧)。ショックが起こることもあります。成人の場合は、低血圧、正常血圧、高血圧とさまざまです。血管から組織に体液が漏れることで循環血漿量が大幅に減少し、腎臓への血液供給量が少なくなると、尿量が低下し腎不全が起こります。尿排出量の低下を伴う腎不全は、突然起こることもあります。
尿に栄養素が出てしまうことから、栄養不足が生じます。小児では発育が妨げられます。骨からカルシウムが失われ、毛髪や爪がもろくなり、毛髪が抜け落ちます。爪の基部に白い横線が現れることがありますが、その理由は不明です。
ネフローゼ症候群は、症状、診察所見、検査所見に基づいて診断されます。24時間にわたって採取した尿の検査は、タンパク質の喪失量を測定するには有用ですが、丸1日かけて尿を集めるのは多くの場合困難です。その代わりに、ランダムに採取した尿を検査して、尿中のクレアチニンに対するタンパク質の比率を測定するという方法があります。血液検査とその他の各種尿検査によって、さらにネフローゼ症候群の特徴がないかを調べます。重要なタンパク質であるアルブミンが尿中に出てしまい、産生が損なわれるため、血中濃度が低下します。また、タンパク質や脂肪と結合した細胞の凝集塊(円柱)が尿に入っていることがよくあります。尿中のナトリウム濃度は低く、カリウム濃度は高くなります。
血液中の脂肪(脂質)の濃度は高値を示し、正常値の10倍以上になることもあります。尿中の脂質の濃度も高くなります。貧血がみられることがあります。血液凝固タンパク質は増加することもあれば、減少することもあります。
薬物を含めて、医師はネフローゼ症候群の原因と思われるものを調べます。尿と血液の検査から、基礎疾患が見つかることがあります。体重減少のみられる人や高齢者の場合は、癌(がん)の検査を行います。腎組織の損傷の原因と程度を判断するには、生検が特に役立ちます。
ネフローゼ症候群の原因、患者の年齢、そして腎臓が受けた損傷の種類と程度によって異なります。小児の場合は約半数で治療によって症状が消えますが、成人では治療効果ははるかに低くなります。基礎疾患がステロイド薬に反応するものであれば、病気の進行が止まることがあり、状態がときには部分的、まれに完全に回復することもあります。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染が原因のネフローゼ症候群は、概して容赦なく進行し、多くの場合3〜4カ月で完全な腎不全になります。先天性のネフローゼ症候群の子供は、その大半が生後1年以内に死亡しますが、透析治療や腎移植で生き延びるケースもあります。
全身性エリテマトーデスや糖尿病が原因であるネフローゼ症候群の場合には、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬を使った治療によって、尿中のタンパク質量が安定または減少することがよくあります。しかし、ACE阻害薬を使った治療が効かず、数年以内に進行性の腎不全になるケースもあります。
感染症、アレルギー、ヘロインの注射などによって起こるネフローゼ症候群の場合、その経過の見通しはさまざまで、原因となっている状態を迅速に、また効果的に治療できるかどうかにかかっています。
エナラプリル、キナプリル、リシノプリルなどACE阻害薬の使用が、ネフローゼ症候群の予防と治療の柱になります。全身性エリトマトーデスや糖尿病などのある人で、軽度または中等度のタンパク尿が認められる場合は、できる限りすみやかにACE阻害薬を使用し、タンパク尿が悪化してネフローゼ症候群になるのを防ぎます。
すでにネフローゼ症候群を発症している人をACE阻害薬で治療すると、症状が改善することがあり、尿に排出されるタンパク質の量が通常は減少し、血液中の脂質濃度も低下することがあります。ただし、中等度から重度の腎不全では、血液中のカリウム濃度が上昇することがあります。
ネフローゼ症候群では、タンパク質とカリウムは普通の量ですが、飽和脂肪とナトリウムを少なくした食事療法を行います。タンパク質を摂取しすぎると、尿中のタンパク質濃度が高くなります。
腹部に体液(腹水)がたまっていると胃の容積が小さくなるため、食事を何回かに分けて少量ずつ取る必要が生じます。可能であれば、原因に応じた特異的な治療を行います。原因となっている感染症を治療することで、ネフローゼ症候群が治癒することもあります。ある種の癌など治療可能な病気が原因の場合には、その病気を治療することでネフローゼ症候群は解消します。ヘロイン常用者がネフローゼ症候群になった場合には、初期段階でヘロインの使用をやめれば回復します。薬の服用が原因の場合には、その薬を中止すれば治ります。ウルシ科の植物、虫刺されなどに敏感な人やアレルギーがある人は、そういったものに触れないようにします。ウルシ科の植物、虫刺されなどによって引き起こされたネフローゼ症候群は、脱感作療法(アレルゲンを定期的に注射し次第にその量を増やしていく治療法)で治ります。治療可能な原因が見つからない場合には、ステロイド薬や免疫系を抑制するシクロホスファミドなどを投与します。しかし、小児にステロイド薬を投与すると、成長を阻害し、性的発達を抑制するなどの問題を引き起こします。
一日に、成人の場合で男性が70g、女性が60gとらなければならないです。現代の日本人の摂取量は平均して75gとみられています。ネフローゼ症候群はいわば濾過装置の故障なので、血液中の蛋白が必要以上に尿の中に排泄されてしまいますので、大切なのは良質の蛋白質をとるということです。アミノ酸にはいろいろあるが、そのうち体内でつくることのできない、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリンの八種類を必須アミノ酸と呼びます。この必須アミノ酸を多く含んでいる蛋白質が良質な蛋白質といわれるものです。
食塩は野菜など自然の食品にも含まれているほか、ほとんどの調味料に含まれているので、日本人の場合は不足するということはまずないです。厚生省の決めた基準は一日10g以下であるから、健康な人でもまだまだ減塩しなければならないです。食塩の多い食生活を続けていると、血圧上昇作用があります。高血圧は腎臓の機能にも障害を及ぼします。腎臓病の食事療法で食塩制限が必要になるのは、浮腫や高血圧をともなっている場合です。腎臓病の人は高血圧をおこしやすいのでいずれにしても塩分のとり過ぎには気を付けなければならないです。なお、利尿剤を使っていて多尿がみられるときには、多量のナトリウムが排泄されてしまうので、過度の塩分制限にならないように注意します。
ネフローゼ症候群の治療の基本は、発病期に安静、保温に努め、むくみがひどいときは安静を守るのはもちろんのこと、かぜなどの感染症にかからない注意が大切です。
食事療法は、良質蛋白・高エネルギー食で、食塩制限が原則です。食塩については、むくみの程度によって決め、むくみが高度の場合は、1日2グラム前後、ときには0(無塩)とします。
ネフローゼ症候群の特徴は、大量の蛋白尿、低アルブミン血症(アルブミンという蛋白が低くなる)のほかに、しばしば浮腫、高コレステロール血症をきたす症候群で、いずれも入院治療の対象となりますが、小児では微小変化型が多く、副腎皮質ステロイド薬が有効な場合が80パーセント以上を占めています。しかし、副腎皮質ステロイド薬に反応しないステロイド抵抗性のものや血尿をともなうもの、高血圧をともなうものはほかの病型が多く、腎生検による病型診断を行なって治療法をきめてもらったほうがよいです。薬物療法としては、副腎皮質ステロイド薬や利尿薬の使用がありますが、病態によっては、副腎皮質ステロイド薬が無効な場合があります。
[ 症状、ご相談内容 ] :
層状性腎硬化症(ネフローゼ症候群)の診断から11年経過しました。なんとか押さえたいのですが良きご指南をお願い致します。
当院の返事:
当院の鍼灸治療は層状性腎硬化症には、かなり有効です。
最近、一人層状性腎硬化症患者が、当院で暫く鍼灸治療を受け、
クレアチニンが正常になり、腎不全の症状がかなり良くなりました。
今の症状は、鍼灸治療の方が効果的だと思います。
患者様の返信:
お早うございます。
お陰様でタンパク尿が3からマイナスになりました。
10/18(水)午後1:30に予約しました。
ネフローゼは治ることを期待して伺い
ます。
[ 症状、ご相談内容 ] :
ネフローゼの件で連絡させていただきました。ネフローゼにはかなり効果的のようなので
診察を受けたいと思うのですが、
こちらは大阪ですので、度々東京まで行けそうにありません。1日に一時間しか治療は受けれないのですか?
1日に何回も受ける事は出来ますか?人それぞれと思いますが、どれぐらいの期間治療を受けて効果が出てくるのでしょうか?
[ 症状、ご相談内容 ] :
急にネフローゼ症候群になりました。一度寛解したのですが、ステロイドの量を減らすと再発してしまい、頻
回再発型と言われました。ステロイドの量を増やしたのですが、なかなかたんぱくが止まらず、次はステロイド抵抗性ネフローゼ症候群と言
われ現在はステロイドパルス療法を始めました。
パルス療法は1クール目ですが、まだたんぱくは出ています。ステロイドの副作用でムーンフェイスになり、ニキビも出てきています。眼圧も
少し高いようです。
なんとか寛解させて、完治にもって行きたいのですが。
どうしたらいいのか分からず、質問させていただきました。
[ 症状、ご相談内容 ] :
ネフローゼ症候群についての問い合わせです。
一年前に微小変化型と診断。
(20)入院して治療。完全寛解に。ステロイド剤を服用中。
今は、10mmになっています。
再発が怖いです。
ステロイドのため、顔が丸くなりがちで精神的に不安定
鍼灸の効果きになります。
安全性も
よろしくお願いいたします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
一週間前から右背中の怠さが取れません。
夕方になると足も怠いです。タンパク尿はまだ出ておりません。
もともと微小変化型ネフローゼがある為再発の予兆の様な気がして、
今のうちに対処できればと思い連絡しました。
また最近は運動不足や不摂生、睡眠不足が続いた事もあって、
体重も増えたので、腎臓ではなく
他の臓器から来ている可能性もあるかもしれません。
2歳から微小変化型ネフローゼで
小学6年生までほぼ毎年再発を繰り返し、
その度に1年程かけてステロイドで治療していました。
その後は17歳、25歳で再発をし、同じく1年かけて治療。
現在は治療が完了し、通院、服用はしてません。
[ 症状、ご相談内容 ] :
ネフローゼ症候群で3カ月入院 ステロイドパルス療法 免疫抑制剤で治療を試みるが効果なし。対症療法として 人工透析開始 現
在 クレアチニン3.0程度ですが 蛋白尿が高度で アルブミン値が下がってしまうので、透析時にアミノ酸を点滴 アミノ酸製剤の
服用もしています。
利尿剤なしで尿はかなり出てます。クレアチニン3.0なら一般的にはまだ透析不要ということですが蛋白が出過ぎるので止む無く週2回透析
しています。蛋白尿を改善するのが希望です。会社員でフルタイム勤務で夜間透析です。緩和可能でしょうか?