慢性副鼻腔炎
慢性副鼻腔炎は副鼻腔に慢性の炎症がある状態をいいますが、最近では減ってきています。
慢性副鼻腔炎の原因は複雑で、鼻以外の条件によることが多いのです。かぜをひきやすく、鼻やのどの炎症をたびたび起こしているためになる場合もありますが、偏食などによる栄養の偏り、環境、湿度、体質などの要素も大きく関係します。
たとえば、両親か片親が慢性副鼻腔炎であると、その子どもはやはりこの病気にかかりやすく、また治りにくいのです。両親が正常な場合は、子どもは副鼻腔炎になりにくく、なっても早く治ります。またアレルギー体質の人もなりやすいのです。
慢性副鼻腔炎の場合、鼻づまり、鼻汁がおもな症状です。鼻汁はネバネバしていて、ときに黄色みをおびています。のどのほうに鼻汁が回り、不快な感じがあります。そして、気管支炎や胃腸障害を起こすこともあります。
慢性副鼻腔炎の場合、あまり鼻汁が多くなく、鼻づまりだけのこともあります。鼻茸があるとか、粘膜のむくみが強い型の副鼻腔炎によくみられます。この型はむしろ治りにくいのです。ときに急に痛みが生じ、まぶたがはれたり、ほおのはれと緊張感が起こったりします。急性増悪と呼ばれ、至急、治療を必要とします。
なお急性副鼻腔炎とか急性増悪のときは別として、ふつうの慢性副鼻腔炎では、うつむいたときに頭の重い感じがするときがありますが、注意集中や思考能力が落ちることはありません。むしろ、鼻がわるいと頭がわるくなると思い込む心理的な要素が大きいといえます。
中国鍼灸の副鼻腔炎の治療目的は、副鼻腔炎患者のできるかぎりの回復の機会を提供することと副鼻腔炎の完全な回復までの時間を短縮することです。
副鼻腔炎の治療は、西洋医学以外に東洋医学の治療も効果があります。当院は副鼻腔炎患者の期待に応えるため、25年間、副鼻腔炎の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針治療法【鼻透穴針】を開発しました。そして良い成果を上げています。
鍼灸治療によって、治癒した例、改善した例を合わせると患者の80%は経過がよいと考えられます。
副鼻腔炎の原因が多様なため、当院の治療方法もそれに応じて、多様に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。そして副鼻腔炎の治癒は患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。
慢性副鼻腔炎鍼灸治療症例 :慢性副鼻腔炎患者250名、【鼻透穴針】:主穴―合穀、頭維;配穴―迎香、上星、風府、禾髎「ワリョウ」、百会、天柱、風池、大椎、足三里。電気針。
慢性副鼻腔炎鍼灸臨床経験 :鍼灸治療では、慢性副鼻腔炎には消炎効果がありますし、鎮痛効果もかなりあります。多数の患者さんでは、鍼灸治療後、すぐにも痛みが緩和し、あるいは消失します。
当院独自開発した【鼻透穴針】:患部にある二つ離れている特殊なツポに一本の針を通し、微電流をかけますと、これらの刺激が生物電信号に変わり、神経の伝達を通じ、副鼻腔組織を改善する仕組みです。
1.【鼻透穴針】:特殊なツボにハリを打ちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.鼻動脈の血流量が増え、副鼻腔への血流供給が増え、副鼻腔に栄養が行き渡るようになります。
4.鼻の通気性を高め、分泌物が排出しやすくなります。
5.患部の免疫を活性化し、消炎効果を発揮します。
【副鼻腔炎治療の実際様子と流れ】
1.当院独自開発した【鼻透穴針】治療法:
特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.痛みを感じない程度の治療が多いので、
寝ってしまうことがあります。
4.起きたら、治療完了です。
5.鍼灸治療が終わった後に生活注意事項を説明します。
その節は大変お世話になりました。
持病の副鼻腔炎が悪化し、市立病院を受診した際、「蓄膿症です」と診断され、何カ所も耳鼻咽喉科を受診していますが、病院が変わるたびにレントゲンを撮られ、毎回「蓄膿症ですね。」と言われましたが、治療を受けてもよくなりませんでした。
新聞記事を見て、中国鍼灸の鍼灸治療を受けました。最初6回鍼灸治療で、黄色い鼻水が止まって、13回目から後鼻漏は減り、鼻水も無くなりました。1ヶ月後レントゲン検査では蓄膿はもうなくなり、「副鼻腔炎が治っていますね。」と言われました。
「鍼灸で、副鼻腔炎が治るかと最初は半信半疑でしたが、今はしっかりなおりました。凄く嬉しいです。どうもありがとうございます。(以上御本人様の承諾をいただいて掲載いたしました。)
急性副鼻腔炎では、炎症を起こした副鼻腔に疼痛、圧痛、腫れがみられます。上顎洞の炎症は、眼の下の部分の痛み、歯痛、頭痛を引き起こします。前頭洞の炎症では額に痛みが起こり、篩骨洞の炎症では眼の奥や両眼の間が痛み、頭が割れるような激しい痛みが額に起こります。蝶形骨洞の炎症による痛みは、位置をはっきりと特定できませんが、頭の前部や後部の痛みとして感じられます。
急性副鼻腔炎では、鼻から黄色や緑色の膿が出ることがあります。発熱や悪寒が起こることもありますが、これらの症状がみられる場合は、炎症が副鼻腔以外の部位にも広がっている可能性があります。視覚の異常や眼の周囲の腫れはきわめて危険な状態で、数分から数時間以内に失明するおそれがあります。眼にこうした変化が現れたときは、ただちに医師の診察を受ける必要があります。
急性副鼻腔炎は急性鼻炎やかぜに引き続いて起こります。急性鼻炎よりも症状が激しく、発熱して頭痛があり、目の奥が痛み、ほおに緊張感が生じることもあります。痛みは目と目との間やこめかみのところに起こります。
鼻汁は多くなり、濃くなってうみのようになります。無理に鼻を強くかむと頭に響き、鼻根部に異常な圧迫感があります。
何回も急性副鼻腔炎をくり返していると、慢性副鼻腔炎になる場合がありますので、早めに治療したほうがよいのです。
慢性副鼻腔炎の症状は通常、急性副鼻腔炎に比べてかなり軽く、痛みも急性の場合ほどみられません。鼻づまり、鼻の充血、鼻汁がのどに回る後鼻漏などがよくみられる症状です。黄色や緑色をした鼻汁が出たり、嗅覚が低下することもあり、全身のけん怠感が生じることもあります。
こうした典型的な症状があれば副鼻腔炎と診断されますが、ときにX線検査も行われます。X線画像では副鼻腔の空洞内にたまった分泌液が見られますが、炎症の範囲や程度を調べるにはCT検査の方が優れています。上顎洞の副鼻腔炎の場合は、歯の膿瘍の有無を調べるため、歯のX線検査も行われます。鼻に内視鏡を挿入して副鼻腔の開口部を観察し、分泌液を採取して培養することもあります。これは局所麻酔を必要とする処置ですが、病院や診療所の外来で実施できます。
慢性副鼻腔炎の原因は複雑で、鼻以外の条件によることが多いのです。かぜをひきやすく、鼻やのどの炎症をたびたび起こしているためになる場合もありますが、偏食などによる栄養の偏り、環境、湿度、体質などの要素も大きく関係します。
たとえば、両親か片親が慢性副鼻腔炎であると、その子どもはやはり慢性副鼻腔炎にかかりやすく、また治りにくいのです。両親が正常な場合は、子どもは慢性副鼻腔炎になりにくく、なっても早く治ります。またアレルギー体質の人もなりやすいのです。
ふつう鼻づまり、鼻汁がおもな症状です。鼻汁はネバネバしていて、ときに黄色みをおびています。のどのほうに鼻汁が回り、不快な感じがあります。そして、気管支炎や胃腸障害を起こすこともあります。
あまり鼻汁が多くなく、鼻づまりだけのこともあります。鼻茸があるとか、粘膜のむくみが強い型の副鼻腔炎によくみられます。この型はむしろ治りにくいのです。ときに急に痛みが生じ、まぶたがはれたり、ほおのはれと緊張感が起こったりします。急性増悪と呼ばれ、至急、専門医の治療を必要とします。
なお急性副鼻腔炎とか急性増悪のときは別として、ふつうの慢性副鼻腔炎では、うつむいたときに頭の重い感じがするときがありますが、注意集中や思考能力が落ちることはありません。むしろ、鼻がわるいと頭がわるくなると思い込む心理的な要素が大きいといえます。
幼児の副鼻腔炎は大人に比べてそれほど変わった点はありませんが、副鼻腔が発達中であることと、早期に徹底的に治療すればかなりよくなる点が特徴です。もちろん体質も関係していますので、すべての例がよくなるわけではありません。一般に症状が軽いので見逃しやすいのですが、鼻がグズグズしているとか、口で息をすることが多いとかいうときは、専門医に相談すべきでしょう。
これに対して乳児の副鼻腔炎は、高熱がある、骨髄炎を起こしやすい、食欲不振で全身衰弱になりやすい、時には敗血症を引き起こすなどきわめて危険なものです。骨髄炎になったら、場合によっては手術が必要となります。
乳児で、高熱、鼻づまり、鼻汁、ほおのはれ、目の異常などがあったらこの病気を疑い、早期に抗生物質を多量に使用して抑えなければならないので、専門医を受診してください。
鼻茸 前頭洞嚢腫 術後性頬部嚢腫
慢性の副鼻腔炎で、粘膜の一部がむくんできて、しだいに大きくはれ、鼻腔の中に飛び出した状態になることがあります。
このはれたものを鼻茸といい、中鼻甲介、中鼻道付近によくできます。1つだけのことや、たくさんのものが鈴なりに重なってできる場合もあります。鼻腔全体を占めるようになると、外鼻孔の外に出てきます。また、逆に後鼻孔に落ち込んでしまうものもあります。いずれも鼻づまりをきたします。
鼻茸は、手術して取り除いてしまうほかありません。しかし慢性副鼻腔炎が原因ですので、これを治さない限り、鼻茸はまたできてきます。つまり慢性副鼻腔炎を治さない限り再発するわけです。鼻茸だけを取り除き鼻づまりを治し、マクロライド系の薬を服用して当分の間ようすをみるということも、実際にはしばしばおこなわれています。
前頭洞から鼻腔への交通路が、慢性炎症や外傷などでふさがれてしまうと、前頭洞の中に粘液がたまり、上まぶたがはれてきます。これを前頭洞嚢腫といいます。
時に感染を起こしてうみがたまることもあります。上まぶたの中央寄りのところがはれ、ひどくなると目が飛び出してきたり、下外方に押されて物が2つに見えたりします。頭痛、眼痛があります。手術以外に治す方法はありません。
上顎洞炎の手術のあと6〜20年ぐらいして、嚢腫ができることがあります。ほおがはれて痛み、歯が浮いた感じや歯の痛み、ときに目の位置が変わるなどの症状を伴います。針を上顎洞に刺して吸うと、黄色がかった液体が吸引されます。
これも手術以外に根治する方法はありません。
[ 症状、ご相談内容 ] :
膿が上顎洞に溜まっているアレルギー性鼻炎からの慢性副鼻腔炎なのですが、その場合でも、ハリで、膿が発生されなくなりますか?どうか教えて下さいますことを願います。よろしくお願いいたします。
当院の返事:
当院の鍼灸治療は慢性副鼻腔炎には、かなり有効です。
今の症状は、鍼灸治療の方が効果的だと思います。
いらっしゃいますので、心配ないと思います。
患者様の返信:
お世話になります。
先生に先週から鍼灸治療をしてもらって、昨日病院検査では上顎洞に溜まっている膿が全くなくなったと言われました。
明日の治療を最後に宜しくお願いします。
丁寧に治療して頂き、誠にありがとうございました。
[ 症状、ご相談内容 ] :
1月より好酸球副鼻腔炎で悩んでいます。
鼻詰まり、鼻水などは大したことはないのですが、鼻からの悪臭に悩んでおります。病院で撮ったCT画像もありますので、一度診療していた
だけないでしょうか。
[ 症状、ご相談内容 ] :
慢性副鼻腔炎と非アレルギー性鼻炎で鼻詰まりと頭痛に悩んでします。病院にも通院していますが、アレルギーの薬と抗生物質を渡されていま
すが症状は良くなりません。5ヶ月ほど症状が続いています。
このような場合にも針治療は有効でしょうか?
[ 症状、ご相談内容 ] :
インプラントが原因で副鼻腔炎の可能性が高いと診断され原因となるインプラントを抜きましたが、副鼻腔の状態が改善されず、歯の治療がで
きない状態です。2か月ほどの洗浄と投薬治療を行った後手術になるようです。
自覚症状がなく、鼻呼吸もできていますし、臭覚も良いほうだと自負していたので混乱しています。できれば手術は避けたいのですが、鍼灸治
療で何とかなるでしょうか。また歯の治療も急ぎたいのですが、副鼻腔炎が治まらないとできないので毎日がストレス状態です。
[ 症状、ご相談内容 ] :
高校生の頃から慢性副鼻腔炎でした。
鼻が通るときと通らない時があり、不快感も感じます。
はり治療はしたことないのですが、どのコースを最初
受けたらよろしいでしょうか??
肩こりも鼻が詰まっているので、あります。
よろしくお願い致します。