挫傷の鍼灸治療(通院困難な方は、漢方相談にも。院長のお勧め⇒)
挫傷について
挫傷とは、打撲などの鈍力による外傷で、皮膚表面の損傷が少なく、皮下組織の損傷が主体をなす病気です。
挫傷の症状は皮下出血、浮腫などがおもで、さらに深部の・腱・内臓の損傷を伴うことがあります。打撃などの外力により内部の軟部組織が損傷したもので、体表に創がないものです。
一般に挫傷は筋挫傷を指し、筋挫傷の他に脳挫傷・肺挫傷のような臓器の損傷があります。
筋挫傷は、急性の場合、激しい筋収縮により起こることが多く、慢性の場合は同じ動きを繰り返し行うことによる疲労/オーバーユース、もしくは同じ姿勢を長く保つことにより起こることがあります。背筋やハムストリングスに多く見られます。
挫傷の原因
挫傷の原因は、事故や、台所仕事、転んだり、ぶつかったり等、日常生活中の外部の打撃です。
挫傷の分類と症状
- 心挫傷:心挫傷は、鈍的外力によって心臓が強く圧迫された結果、心筋組織の断裂や壊死、出血、浮腫などが生じ、さまざまな程度の心機能障害を起こすものをいいます。胸部外傷後の胸痛や胸内苦悶(くもん)が主な症状です。重い場合には、心タンポナーデ(閉塞性ショック)や心原性ショックを合併し、頻脈、不整脈、血圧低下、頻呼吸、四肢冷汗および冷感、頸静脈怒張、意識障害などが現れます。
- 脳挫傷:外傷による局所の脳組織の挫滅を脳挫傷と呼びます。脳挫傷はある程度の出血を伴い、出血が塊になって血腫をつくれば、外傷性脳内血腫などもつきます。脳挫傷からの出血と、挫傷部とその周囲の脳がむくんでくる脳浮腫ため、頭蓋骨の内側の圧が高まり(頭蓋内圧亢進(ずがいないあつこうしん))、激しい頭痛、嘔吐、意識障害が現れます。
脳挫傷の局所の症状として、片麻痺、半身の感覚障害、言語障害、けいれん発作などが現れることもあります。多量の血腫ができた場合や、脳浮腫による圧迫で脳ヘルニアの状態にまで進行すると、生命維持中枢である脳幹が侵され、最終的には死に至ります。
- 肺挫傷:肺挫傷は、胸部の鈍的外傷のなかで最も発生頻度が高いものです。肺組織に鈍的外力が直接作用し、または急激な肺胞内圧の上昇により、肺胞や毛細血管が断裂して引き起こされます。軽症の肺挫傷では無症状のことが多く、その存在に気づかないこともあります。一般的な症状は、胸部外傷に続発する呼吸困難、頻呼吸(ひんこきゅう)、血痰、チアノーゼなどです。広範囲の肺挫傷では、低酸素血症に基づく意識障害や血圧低下を合併します。
- 骨挫傷:骨挫傷は主訴となる症状歩行の屈曲による痛み、膝の腫脹・熱感です。画像上の所見骨梁の微細な骨折・出血・浮腫・局所の血流増加を反映してT1WIで低信号、PD/FS・T2WIで高信号の領域として認められます。また、骨折はすべての条件で低信号で描出されるので挫傷と区別できます。画像では、大腿骨外顆骨端の一部と脛骨外顆後面の骨髄内に浮腫性変化を示すT1WIで低信号、T2WI・PD/FSで高信号の領域が認められ、骨挫傷と考えられます。
- 関節挫傷:関節挫傷は打撃や衝撃などの外力により靱帯、軟骨、脂肪体、滑膜などが損傷した病気で、関節水腫や関節血腫などを生ずることもあります。 関節に伸展力や捻転力が作用して靱帯などの軟部組織を損傷した場合は捻挫といいます。
- 腱挫傷:腱挫傷は外力で腱を挫傷した病気です。重度では腱断裂などを生ずる場合もあります。また、腱挫傷後、修復の過程で腱組織の耐久力が低下しているときにその腱を無理に動かしていると腱鞘炎や腱炎の原因となることもあります。
- 神経挫傷:神経挫傷は末梢神経組織を挫滅したもので、挫滅部周囲と挫滅部分より末梢の神経麻痺を生じます。
- 筋挫傷:筋挫傷は肉ばなれとも呼ばれており、筋肉や腱が過伸張や断裂することです。腱は筋肉と骨をつなぐ組織です。筋挫傷は打ち身やその他の外力による機械的圧縮作用で筋肉や筋肉を覆っている筋膜を損傷したものや急激な牽引作用や捻転作用により筋肉や筋膜の線維を損傷したものです。筋挫傷は、急性の場合、激しい筋収縮により起こることが多く、慢性の場合は同じ動きを繰り返し行うことによる疲労/オーバーユース、もしくは同じ姿勢を長く保つことにより起こることがあります。
筋挫傷の症状
- 挫傷:痛み、皮下出血、炎症、発熱、内臓損傷
- 挫創:出血、痛み、血行障害、感染症
挫傷の検査
挫傷の検査は、血液検査、画像検査など総合検査が必要です。
挫傷の診断は、外傷史、前述の症状に加え、血液検査、画像検査などから判断します。
筋挫傷の西洋医学治療
挫傷の西洋医学治療は、保存療法が原則です。第1に局所の安静、つまり、ランニングの休止が重要です。次に、大腿筋膜張筋など股関節外側部を主としたストレッチの強化、アイシングを徹底します。さらに消炎鎮痛剤の投与や、超音波などの物理療法を行います。
いったん症状が出現すると、簡単には消失しないので発症初期の決断、適切な休養期間が大切です。同一側の膝の負担を軽くする目的で、たまには普段と反対回りのトラック走行も取り入れてください。手術治療は報告例がありますが、一般的ではありません。
筋挫傷の予防
予防策としては、ウォームアップと運動などで使われるであろう筋肉群のストレッチングです。5〜10分のジョギングや自転車漕ぎなどの全身ウォームアップは血流を促進させ、大きい筋肉群の温度を上昇させます。もしくは、これから行う運動もしくは動きをゆっくり行いながらウォームアップすることもできます。軽い発汗がウォームアップの目安です。
挫傷に対する当院の取り組み
中国鍼灸院の挫傷の治療目的は、挫傷の回復程度を高めることと挫傷が完治するまでの時間の短縮することです。
多くの西洋医学治療で回復できない挫傷患者さんの期待に応えるため、当院が25年間、挫傷治療に力を入れて、臨床経験を重ねた結果、独自な電気ハリを考案いたしました。そして良い成果を上げています。
挫傷の患者が多様なため、当針灸(鍼灸)院の治療方法もそれに応じて、多様に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気ハリで、最大限の効果を引き出しています。挫傷の膝痛みの完治は挫傷患者さんのスポーツ生活を復帰に役に立っています。
挫傷の鍼灸治療法
挫傷の鍼灸治療症例と臨床経験
挫傷の鍼灸治療症例 :挫傷患者130名、取穴:阿是穴、血海、梁丘、膝眼、委中、足三里、陽陵泉。低周波電気治療器使用。
挫傷の鍼灸臨床経験 :当鍼灸院では、多くの挫傷の症状を完治、或いは改善してきました。今も多くの挫傷患者が通っていらっしゃいます。挫傷患者の一人一人の症状に合わせて、当鍼灸院はきめ細かい針灸(鍼灸)治療を行っています。中国鍼灸院の針灸(鍼灸)治療では、挫傷患者の回復と予後は良好で、多くは普通の健康な状態に回復となりました。
挫傷の鍼灸メカリズム
挫傷鍼灸治療によって、局部の血管が拡張し、十分に血液が供給される状態で、増加した免疫細胞が筋付着部や靱帯の炎症を消去すると考えられます。
膝の疾患と針灸治療
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