嚥下障害
嚥下障害とは、種々の原因によって嚥下の機能が損なわれ、嚥下がうまくできない状態です。
嚥下とは、水分や食べ物を口の中に取り込んで、咽頭から胃へと送り込むことです。これらの過程のどこかがうまくいかなくなると嚥下障害になります。
嚥下中枢が延髄にあり、嚥下には多くの器官が関わっており、これらが障害を受けるさまざまな疾患で、嚥下障害が起こります。例えば、脳血管障害や神経筋疾患、頭頸部腫瘍術後などで嚥下障害を生じる場合があります。前者では嚥下時のリズムや反射の障害、食道入口部の筋拘縮の問題が主体で、誤嚥による肺炎などを反復します。
当鍼灸院の嚥下障害の治療目的は、嚥下障害患者のできるかぎりの回復の機会を提供することと嚥下障害の完全な回復までの時間を短縮することです。
嚥下障害の治療は、西洋医学よりも東洋医学が効果的です。当針灸(鍼灸)院は嚥下障害患者の期待に応えるため、25年間、嚥下障害の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針灸治療法を開発しました。そして良い成果を上げています。
鍼灸治療によって、治癒した例、改善した例を合わせると患者の78%は経過がよいと考えられます。
嚥下障害の鍼灸治療症例 :嚥下障害患者320名、取穴:主穴―人迎、天突;配穴ー百会、天柱、風池、大椎、足三里。電気針。
嚥下障害の鍼灸臨床経験 :当鍼灸院では、多くの嚥下障害患者の症状を回復、或いは改善させてきました。今も多くの嚥下障害患者が通っていらっしゃいます。嚥下障害患者の一人一人の症状に合わせて、当針灸院(鍼灸院)はきめ細かく具体的な針灸治療方法で対応しています。針灸治療では、嚥下障害患者の生活の質と予後は比較的良好です。多くの嚥下障害患者は完治になりました。
嚥下障害の原因は、大きく3つに分けられます。
嚥下障害の検査は精神身体機能も含めた全身状態をチェックします。次に口腔・咽喉頭の所見から、おおよその嚥下機能を判断します。舌の運動性は口腔期の食べ物の移動に、咽頭の知覚は咽頭期を引き起こすのに重要です。 口腔から咽頭にかけては比較的簡単に観察できますが、下咽頭や喉頭の機能を確認するには、喉頭ファイバーなどの内視鏡検査が必要になります。造影剤を用いて嚥下状態をX線透視下に観察する嚥下造影検査では最も信頼性の高い方法と考えられます。
嚥下障害の確定診断には十分な検査と十分な経過観察が必要です。咽喉頭部に狭窄感、異物感、不快感などを感じ、検査では器質的病変がみられない場合は診断されます。
嚥下障害の西洋医学治療は、原因治療が基本です。
嚥下障害の改善や誤嚥防止を目的として、手術治療が行われることもあります。誤嚥をできるだけ少なくして経口摂取を可能にしようとする嚥下機能改善手術と、誤嚥をなくすことを主眼とした気道と食道を分離する誤嚥防止術に大別されます。
[ 症状、ご相談内容 ] :
跛行が初発だと思われる下肢の方から症状が出てきており、進行とともに上肢にも症状が現れてきております。嚥下障害に悩んでいます。
現在までに行っている治療は、朱氏頭皮針を参考に1寸3分2番を用いたパルス療法、手足の井穴にてい鍼(自律神経免疫療法)、狭脊穴
への灸がメインです。しかし治療効果は全くなく、進行を緩やかにすることもできておりません。
そこで、インターネットで情報を集めていた所、貴院のホームページにたどり着き、頭透穴針という特殊な治療法が効果をあげていることを知
り、ご相談させていただきました。
当院の返事:
今の症状は、鍼灸治療の方が効果的だと思います。
当院開発した特殊な治療法で同じ症状で治った方も
いらっしゃいますので、心配ないと思います。
患者様の返信:
ALSの治療で大変お世話になっております。
お陰様で嚥下が随分楽になり、昨日、入院していた病院で筋電図を受けたところ、70%は回復したというところまで至りましたので、御
礼、経過まで御報告申し上げます。
これも康先生はじめ、スタッフの皆様のおかげと大変感謝しております。
完治まで今しばらく、お世話になるかと思いますが、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
[ 症状、ご相談内容 ] :
嚥下障害が悪いのと頭痛と目眩、ひどいから泣きついた。一か月くらいならなんとかなる?
[ 症状、ご相談内容 ] :
嚥下障害についての相談です。
この半年前からのどに食事が通らなくなってついに4月20には食事も水も通らなくなりました。すぐに入院し現在は点滴で栄養及び水分を補
っている次第です。胃瘻の手術も考えましたがのどからのカテーテルが入らなく手術はできませんでした。今はポートを取り付けましたので
あと1週間くらいで自宅に戻り介護医療を受ける予定です。HPで貴医院を拝見し是非治療を受けたいと思っております。嚥下障害について大
変長く取り組まれておられるようなので一度診ていただきたくお願いいたします。なお家内はがん患者です。住所は都内大田区なので通院は
可能です。
[ 症状、ご相談内容 ] :
30年ほど前から良性脳腫瘍を患っています。原発部位が微妙なところに有るため
、全摘できず、腫瘍が大きなって頭痛等の障害が出て、開頭手術を数回受けています。4年ほど前の手術の影響で右顔面麻痺が発症し、右咽
喉の嚥下機能がかなり悪くなりました。手術後は液体栄養をチュウブで口から入れていましたがリハビリによって普通食を摂食できるように
なりました。
した。右を向き、頭を左に傾けて少量づつ、左咽喉で飲み込むようにしていますが、右咽喉にも流れてしまい、咳払いをして左咽喉で飲み込む
ようにしています。正面を向いて飲み込んだり、飲み込み時に話してしまい咽てしまうことが週に1〜2回あります。誤嚥はありま
せん。鍼治療によって少しでも嚥下能力が改善する可能性はありますでしょうか。
[ 症状、ご相談内容 ] :
嚥下障害が出ていました。嚥下はリハビリの結果通常食を食
べることが可能になりましたが、どの位の治療で治癒するのでしょうか。
[ 症状、ご相談内容 ] :
右喉に違和感を感じ、左喉は通りやすい感じがありましたので左の喉から食べるようにしていました。嘔吐反射も弱くなり今では
輪状咽頭筋がうまく機能せず食道入口開大不全を起こしています。固形物はなかなか下へ降りず胸が痛いです。段々と増悪してきています。
これは明らかです。色々検査を受けました。初期に胃カメラやファイバースコープをしていたので、嚥下造影検査を望んだのですが、あのと
き大丈夫やったからとしてくれません。針筋電図もしましたが今のところは何も出ませんでした。しかし、身体中ピクつきも段々と激しくな
り飲み込みにくく水分ですらスッと入りません。精神科に行かされる始末です。東京までは遠く過ぎてなかなか足を運べません。なので、と
りあえず先生に相談しようと思いましたのでよろしくお願いします!