腟脱
腟脱とは、腟の上部が下方に下がってくる状態です。
腟脱の多くは子宮下垂や膣が原因で、子宮腟部が腟の入り口近くまで下りたり、一部が腟腔にはみ出ることにより、押し出されるような形で腟壁が出てしまうものです。
膣の前方が弱くなると膀胱脱と尿道脱が、膣の後方が弱くなると小腸脱と直腸脱が、そして膣の上部が弱くなれば膣や膣断端脱が起こってきます。頻度としては膣の前方の壁が弱くなって起こる膀胱脱が最も多く、ついで直腸脱や膣が続きます。
骨盤臓器脱には落ちてくる臓器によって、尿道脱、膀胱脱、腟脱、小腸脱、直腸脱と、さまざまな形態があります。性器脱は、加齢により体内のコラーゲンが減少し、子宮周囲および骨盤底部の靭帯がゆるくなります。子宮が下行し子宮下垂の状態となります。更に進行すると腟より子宮が脱出し膣の状態となります。これに伴い腟壁が下垂(腟壁下垂)または脱出(腟脱)します。この際、膀胱または直腸も共に下垂または脱出します。
当院の腟脱治療の目的は、腟脱の回復時間を短縮すること、または、腟脱の回復機会を提供することです。
腟脱患者の期待に応えるため、当院が25年間、特に腟脱の治療に力を入れて、【腹部透穴針】を考案しました。そして良い成果を上げています。
鍼灸治療によって、治癒した例、改善した例を合わせると患者の85%を占めます。
腟脱の原因が多様なため、当院の治療方法もそれに応じて、多様に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、肝郁腎虚、沖任失調、摂精不能に分け、疏肝理気、補腎填精、調理沖任、活血化瘀の治療を行われます。特殊なお灸やハリなど東洋医学的な治療方法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。
腟脱の鍼灸治療症例 : 腟脱患者200名、【腹部透穴針】:曲骨、横骨、太沖、昆侖、三陰交、足三里、下巨虚、命門、長強。
膣脱の鍼灸臨床経験 : 腟脱の針灸治療は安全性があって、即効性もありますので、手術以外の選択肢として、お勧められる方法だと思います。多くの患者が当院で、数回の針灸治療を受けた後、すぐにも下垂した膣が自然に上がりました。
先生の御蔭で長年の悩みが消え、不便な生活は、すっかり無くなりました。
子供は2人産みました。昨年秋、がん検診を受け子宮が下がっていると言われたのでリングを入れました。30分くらいのウオーキングや、畑仕事をすると、おりものが増え、かぶれ、出血、尿の回数が多いなどの症状があります。異常はないとのことですが、リングを入れた後も、子宮は下がっています。
掛かり付けの医師から「腟脱」は中国鍼灸院が鍼灸治療技術を持っているから、という理由でご紹介を頂きました。
早速、その足で中国鍼灸院に行き、5回目の治療から、脱出した腟は戻り始め、7回目から違和感がまったくなくなり、内診では、腟が完全に元に戻りました。
一時手術も考えていましたが、こんなに確実に結果を得る事ができ、感謝の気持ちで一杯です。有難うございました。(以上御本人の承諾をいただいて掲載いたしました)
当院独自開発した【腹部透穴針】治療法:腹部にある二つ離れている特殊なツポに一本の針を通し、微電流をかけますと、これらの刺激が生物電信号に変わり、神経の伝達を通じ骨盤底筋と靭帯組織を改善する仕組みです。
1.【腹部透穴針】:特殊なツボにハリを打ちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.腹腔動脈の血流量が増え、骨盤底筋と靭帯への血流供給が増え、骨盤底筋と靭帯を活発化させます。
4.骨盤底筋と靭帯の力を強くさせ、腟を元の位置に戻らせます。
5.骨盤底筋と靭帯の力を強くさせ、腟脱の再発を防げます。
【腟脱治療の実際様子と流れ】
1.当院独自開発した【腹部透穴針】治療法:
特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.痛みを感じない程度の治療が多いので、
寝ってしまうことがあります。
4.起きたら、治療完了です。
5.鍼灸治療が終わった後に生活注意事項を説明します。
『週刊文春』
出版社:株式会社文藝春秋
『週刊実話』
出版社:日本ジャーナル出版
『アサヒ芸能』
出版社:徳間書店
『週刊大衆』
出版社:双葉社
『難病、慢性疾患に最適ー欧米でも高まる評価 』『 西洋医学と東洋医学を結ぶ中国人医師の挑戦』
腟脱は、子宮摘出を受けた女性だけにみられます。
自覚症状は、ラパン大好きさんが感じているように、下腹部や外陰部の不快感が主です。
完全腟脱では座ったり歩いたりすると痛みを感じることがあります。腟の突出部分にただれができると、出血やおりものの原因となります。腟脱があると、尿意が強まったり頻繁に起こることがあります。また、尿道がねじれることもあります。尿道がねじれると、尿失禁が起きていてもわからなかったり、排尿が困難になることがあります。排便が困難になることもあります。
骨盤底の障害は腟鏡を使って内診を行うことにより診断します。診察では、腟に指を1本入れ、直腸にも指を1本入れて、直腸脱の大きさを確認することもあります。
骨盤底の部分には筋肉、靭帯、組織がハンモック状に広がり、骨盤内臓器(子宮、膀胱、直腸)を支えています。筋肉が弱ったり、靭帯や組織が伸びたり傷ついたりすると、骨盤内臓器が下垂し、腟の壁内に突出してくることがあります。さらに重症になると、腟を通り抜けて体外に出てきます。
腟の上部が下方に下がってくることで、その結果、腟が裏返しになります。
子宮摘出術の増加もその一因で、子宮全摘後の腟脱は腟管上部の切除や腟壁形成術のため腟管の変形(腟管短縮、腟管狭小など)を来たします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
膀胱瘤、膣脱で近隣の病院(婦人科)で手術を勧められました。
重いものを持った後や、夕方から夜は、排尿、排便が困難になります。
3〜5年くらい前から、ほんの少し下に落ちて(出ている)いましたが、あまり気にしないで過ごせていました。一か月前、趣味の発表会でス
トレスフルになっており、かなり疲れもたまっていました。その直後、体調を崩してしまいました。下痢・便秘で2週間ほどかなりつらい時期
があり、痔の手当をしたり、骨盤底筋の体操をしたりしていましたが、やはり夕方になると膀胱瘤はピンポン玉のように出てきます。
そのうちに、夕方から夜はおむつやパットを当てて、立ったままでないとスッキリ排便排尿できなくなり、泌尿器科や婦人科を受診しました。婦人科の医師は、膣壁を前と後ろとそれぞれ縫い縮め、子宮の断端を筋に引っかける手術を勧められました。
(15年前に子宮筋腫で子宮は全摘出しています)
できるなら、体操やそのほかの努力によって、手術は避けたいと考えていますが、針・灸で改善できますか?福島県に住んでいまして、東京銀座の貴鍼灸院に度々通うのは大変ですが、少しでも改善するようでしたら、受診したいと考えています。
宜しくお願いします。
当院の返事:
先月末、一人膀胱瘤、膣脱患者が、当院で暫く鍼灸治療を受け、
膀胱瘤、膣脱がかなり戻りになり、8割良くなりました。
今の症状は、鍼灸治療の方が効果的だと思います。
当院が開発した特殊な治療法で、治った膀胱瘤、膣脱の方がたくさん
いらっしゃいますので、心配ないと思います。
患者様の返信:
お世話になりました。
昨日、入院していた病院で検査を受けたところ、膀胱瘤と膣脱は8割戻ったといわれました。
治る可能性は非常に低いと言われましたが、先生に治療していただくことができて本当にラッキーでした。ありがとうございました 。
初めの時は針治療で少し緊張してしまいましたが、今は随分なれました。今後ともよろしくお願いします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
難産でいきみのがしできないまま結局鉗子分娩で出産しました。産後から立つと臓器が落ちる感じで育児と
自分の生活がままなりません。産後検診では膣壁が少し下がってきてるけど皆そうだから2.3ヶ月すれば回復すると言われました。でも本
当に治るのか不安だし毎日苦痛で動けません。日に日に良くなる感じもしません。不快感が強いのは膣の後方部分、でも、膀胱も変で常に尿
意と残尿感あります。膀胱炎の薬処方されましたが改善しません。