角膜潰瘍
角膜潰瘍とはなんらかの原因で角膜に炎症や潰瘍が生じて、痛み、視力低下、流涙などを生じる病気です。角膜の障害が進むと、混濁が残り、視力が障害されることもあります。
角膜炎のなかで、最も頻度が高いのは、細菌、真菌、ウイルスに感染して起こる角膜炎です。
細菌や真菌による角膜潰瘍は、黒目の中央部分に病変が起きやすいのが特徴です。また、角膜炎は片目に起こるのが普通で、両目同時に発症することはまずありません。
角膜潰瘍は痛みを伴い、眼の中に何か異物が入っている感じがします。また、眼がうずき、光に過敏になって涙の量が増えます。角膜に、膿による白い点ができることもあります。ときには、角膜全体に及ぶ深い潰瘍ができることもあります。角膜の裏側にも膿がたまることがあります。潰瘍が深くなるほど、潰瘍の症状も合併症もひどくなります。結膜の充血も起こります。
角膜潰瘍は治療で治ることもありますが、角膜に濁った瘢痕(はんこん)が残って視力を低下させる場合もあります。その他の合併症としては、治りにくい感染症、角膜穿孔、虹彩脱出(角膜の傷から虹彩がはみ出してしまうこと)、眼球そのものの損壊などがあります。角膜潰瘍はより重症であり、場合によっては角膜穿孔(かくまくせんこう)といって、角膜に孔(あな)があいてしまうことがあり、失明に至るケースもまれにあります。
当院の角膜潰瘍の治療目的は、角膜潰瘍患者のできるかぎりの回復の機会を提供することと角膜潰瘍の完全な回復までの時間を短縮することです。
角膜潰瘍の治療は、西洋医学以外には東洋医学治療があります。当院は角膜潰瘍患者さんの期待に応えるため、25年間、角膜潰瘍の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針治療法【眼底透穴針】を開発しました。
そして良い成果を上げています。
治癒した例、改善した例を合わせると患者の60%は経過がよいと考えられます。
角膜潰瘍の原因が多様なため、当院の治療方法もそれに応じて、多様に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。
当院の針灸治療で、多くの角膜潰瘍患者さんの症状が消失しました。角膜潰瘍患者さんの生活の質を高めるのに役に立っています。
角膜潰瘍の鍼灸治療症例 :角膜潰瘍患者43名。【眼底透穴針】取穴:眼底穴、球後、太陽、晴明、翳風、養老、合穀、光明、足三里。電気針。眼底穴と球後穴、中国では、目の病気の治療によく使われますが、他のツボより痛みが出やすいため、当院ではこのツボを使う場合、患者さんに説明し、同意してもらった上のみ、治療を行います。
角膜潰瘍の鍼灸臨床経験 :当院では、多くの角膜潰瘍患者の症状を回復、或いは改善してきました。今も多くの角膜潰瘍患者が通っていらっしゃいます。角膜潰瘍患者の一人一人の症状に合わせて、当院はきめ細かく具体的な針灸治療方法で対応しています。今までの角膜潰瘍針灸治療では、角膜潰瘍患者の生活の質と予後は比較的良好です。多くの角膜潰瘍患者の回復が可能になりました。
角膜潰瘍患者や角膜穿孔の回復には、早期の鍼灸治療が重要であり、比較的に早い段階で、治療を受けるとほとんどが回復できます。
当院が独自開発した【眼底透穴針】治療法:
眼球の奥にある特殊なツポに一本の針を通し、微弱電流で刺激し、電気信号は網膜にある視細胞のところで、電気エネルギーに変えて、角膜、網膜、視神経など眼球組織を活発化させ、角膜を修復する仕組みです。
角膜潰瘍治療の実際様子と流れ
1.当院が独自開発した【眼底透穴針】
特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.痛みを感じない程度の治療が多いので、
寝ってしまうことがあります。
4.起きたら、治療完了です。
5.鍼灸治療が終わった後に生活注意事項を説明します。
先生には言葉では言い尽くせないほどお世話になりました。
3年前から、片目では普通に見えるものが両目だと二重に見えるようになりました。顔を動かさないで、両目で正面、左右方向、上部を見ると二重になります。下方向は普通に見えます。眼科では角膜潰瘍と診断され、様子を見るといわれましたが、当初に比べて症状は悪くなっていました。
かかりつけの医師に相談したところ、紹介状を書いて頂き中国鍼灸院を受診しました。
鍼灸治療を受けた3週目、両目で物が二重に見える感じが無くなり、4週後眼科で受診したところ、「複視が治ったよ」と言われました。
複視頃はとても今日のこの日を想像することができませんでした。先生の治療を受けられたのは幸運なことだと思っております。深く感謝しております。(以上御本人様の承諾をいただいて掲載いたしました。)
角膜潰瘍は、角膜が傷つき、そこに細菌や真菌(カビなど)、汚染された水の中にみられる原生動物であるアカントアメーバが感染して起こることがあります。ウイルス性潰瘍(ヘルペスウイルスによる場合が多い)は、身体的なストレスが引き金になって再発することもあれば、特に原因なく再発することもあります。また、眼の中に異物が入ったままになっていた場合や、コンタクトレンズで眼が刺激された場合(特に、コンタクトレンズをつけたまま眠った場合や、レンズの殺菌消毒が不十分な場合)にも角膜潰瘍が生じることがあります。ビタミンAやタンパク質の不足が原因で角膜潰瘍ができることもありますが、このような原因で起こる角膜潰瘍は米国や日本ではほとんどみられません。
まぶたがきちんと閉じていないと、角膜が乾いて炎症を起こします。このような場合にも角膜が傷つき、潰瘍を生じることがあります。こうした角膜潰瘍は通常、感染症を併発します。まつ毛が眼の方に向かって内向きに生えていたり(さかさまつ毛)や、まぶたが内向きに反転している場合(まぶたの内反)も角膜を傷つける原因になります。
角膜潰瘍は痛みを伴い、眼の中に何か異物が入っている感じがします。また、眼がうずき、光に過敏になって涙の量が増えます。角膜に、膿(うみ)による白い点ができることもあります。ときには、角膜全体に及ぶ深い潰瘍ができることもあります。角膜の裏側にも膿がたまることがあります。角膜潰瘍が深くなるほど、角膜潰瘍の症状も角膜合併症もひどくなります。結膜の充血も起こります。
角膜潰瘍の原因は感染が疑われた場合は、角膜の悪い部分を少し削って、そこに細菌や真菌、ヘルペスウイルスがいないかどうか検査します。角膜の知覚の低下をみる検査や、血液検査で糖尿病や自己免疫疾患がないかを確認することもあります。
角膜潰瘍の西洋医学治療は感染性の角膜炎や角膜潰瘍に対しては、適切な治療を迅速かつ集中的に行う必要があります。治療の原則は原因病原体を同定し、感受性を示す抗菌薬を必要かつ十分に投与します。ただし、病原体の同定や薬剤感受性試験結果が出るまでには一定の日時を要するため、病歴や細隙灯顕微鏡所見などから原因菌を想定して治療を開始する必要があります。通常は点眼薬や眼軟膏による眼局所治療が主体となりますが、病状によっては抗菌薬の結膜下注射や点滴・内服などを併用することもあります。
[ 症状、ご相談内容 ] :
2年前から進行し去年の夏に角膜が破れ、房水等流出して角膜移植等手術を重ねて現在に。右目だけですが失明状態です。透明になりつつあり
、通院はしていますが、目薬の処方等で改善は見られません。宜しく御願いします
当院の返事:
当院の鍼灸治療は角膜障害には、かなり
有効です。最近、一人高松からの角膜障害患者が、当院で暫く鍼灸治療を受け、
視力が戻り、症状がなくなりました。
今の症状は、鍼灸治療の方が効果的だと思います。
患者様の返信:
いつもお世話になっております。
おかげさまで、裸眼視力で右目0.8左目0.6になってきました。
先ずひと安心しました。長い間悩んで来たのでとても嬉しく思います。どうもありがとうございます。
希望を持って治療を続けたいと思っています。 よろしくお願い致します。
[ 症状、ご相談内容 ] :
私は蚕食性角膜潰瘍と、診断され、視力が著しく低下しています。現在沖縄に住んでおります。記事を読んで私も治療を受けてみたいと思った
のですが、沖縄での治療は可能ですか?