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乳がん

乳がんの鍼灸治療 (通院困難な方は、漢方相談にも。院長のお勧め⇒)

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乳がんについて

乳がんの原因|乳がん【癌(がん)】

乳がんとは、乳房組織に発生する悪性腫瘍です。
乳がんは世界中でよく見られる癌で、乳腺癌(乳ガン、乳がん)女性患者のおよそ20%が乳腺癌(乳ガン、乳がん)で死亡します。乳腺癌(乳ガン、乳がん)にかかる日本人の数は年々増加しており、日本人女性では2000年に遂に胃がんを抜いて発生率第一位になりました。
乳がんになる人の割合は4%であり、日本人女性の25人に一人が乳腺癌(乳ガン、乳がん)になるという計算になります。アメリカでは女性の8人に一人が乳腺癌(乳ガン、乳がん)にかかるという統計がある程で、クリントン元大統領も乳腺癌(乳ガン、乳がん)早期発見のためにマンモグラフィー検診の必要性に言及しています。アメリカでは1990年以降乳腺癌(乳ガン、乳がん)の死亡率は減少してきていますが、これはマンモグラフィーの普及による早期発見が大きく寄与しています。
閉経前の喫煙女性の乳癌リスクは、非喫煙者より3.9倍、閉経後の女性ではリスクの上昇はみられていないです。
年齢と共に乳癌の発生する確率は高まりますが、若年齢で発生した乳癌は活動的である傾向があります。乳癌の炎症性乳がんは特に活動的で、若い女性に偏って発生し、初診時のステージがIIIbまたはIVであることが多いです。炎症性乳がんは乳癌のしこりが無いこともしばしば見受けられ、マンモグラフィー検診で発見することが出来ないです。
乳がんというと女性だけの病気のように思われますが、乳腺癌(乳ガン、乳がん)は1/100程度の割合で男性にも発生する病気です。
女性の乳房は、乳頭から乳管という管が枝分かれして伸び、葉っぱの形をした乳腺葉があります。乳腺葉の先端が小葉です。乳管から小葉までを乳腺組織と呼んでいます。乳腺癌(乳ガン、乳がん)のほとんどは乳管に出来、腺管がんと呼ばれます。小葉に発生する乳腺癌(乳ガン、乳がん)は10%程度であり小葉がんと呼ばれます。他に、炎症性乳がんと呼ばれ、しこりをつくらず乳房表面の皮膚が赤くなり、乳房の痛みや熱を伴うがんもごく稀に発生します。
乳腺癌(乳ガン、乳がん)に罹患するリスクは年齢と共に増加します。九十歳の女性の場合、その年齢までに乳腺癌(乳ガン、乳がん)に罹患した人の比率は12.5%であり8人に1人は罹患していることになります。女性の癌の中では胃癌を越え、現在1位で、今後も増えていくと考えられます。家系によっては、乳腺癌(乳ガン、乳がん)は遺伝的家系的なリスクが強い家系が存在します。人種によっては乳がんリスクの高いグループが存在し、アジア系に比べてヨーロッパ系とアフリカ系は乳癌リスクが高いです。

乳がんの原因

乳がんは、乳管の組織が細胞分裂する時にDNAが傷つくことから発生します。すなわち乳管組織の遺伝子を傷つける可能性のあるものが乳がんの原因になると考えられます。

  1. エストロゲン
    女性ホルモンのエストロゲンが乳がん(乳癌)発生に大きく関与していることが分かっています。エストロゲンの主な産生源は卵巣および副腎と脂肪組織になります。
    卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンは卵巣からの分泌が10歳前後になって始まり、乳管の細胞分裂を促す作用があります。エストロゲンはがんの促進もするため、エストロゲンが乳腺組織に作用する期間が長いほど乳がん(乳癌)の発生率が高くなることが知られています。現代の日本女性は、食生活の欧米化によって発育も体格もよくなりました。そのため初経が昔より早く、逆に閉経は遅くなっています。また出産の機会も減りました。これらはエストロゲンにさらされる期間が長くなったことを意味します。こうした背景から、乳がん(乳癌)が発病しやすくなったと考えられています。
    閉経後は卵巣に代わって、副腎から分泌されるアンドロゲンという男性ホルモンが脂肪組織に豊富に含まれるアロマターゼという酵素の働きによりエストロゲンに変換されてしまいます。そのため閉経後は肥満であることが乳がん(乳癌)発生のリスクを高めることになります。
    また肥満である女性は、食生活が脂っこいものが好きであったり、動物性たんぱく質、脂質が好きであったり、甘いものが好きである場合が多く、食生活が欧米女性に近いということも乳がん(乳癌)発生のリスクを高めているといえるでしょう。
    妊娠中はホルモンの環境が大きくかわり、乳がん(乳癌)の発生を抑える方向に作用すると言われていますが、最近は初産年齢の高齢化が進み、乳がんの発生が始まる若年期に出産を経験しない女性が多くなってきています。また子供を産まない、出産回数の少ないという女性も増加しています。これらがエストロゲンの作用期間を長くして乳がん(乳癌)発生のリスクを高めていると考えられています。初産が30歳以上である、授乳経験がないなどは乳がん(乳癌)のリスクを高めます。
  2. ストレス
    ストレスは乳がん(乳癌)発生のリスクを高めるといわれています。責任感が強くまじめで、どちらかというと神経質なタイプの方が多いようです。
  3. 遺伝
    乳がん(乳癌)を引き起こす要因として遺伝も関連が深いと考えられています。2つの遺伝子、BRCA1とBRCA2は家族性の乳癌と関連しています。この家系の女性でこれらの遺伝子が発現している者はそうでない女性に比べて乳癌に罹患するリスクが極めて高いです。他の遺伝因子は乳癌では散発的に見られるだけです。三親等以内の家族・親戚に乳がん(乳癌)の既往歴があると、乳がん(乳癌)発生のリスクは一般の人に比べて高くなります。ただし、本当の意味での遺伝性の乳がん(乳癌)はごくわずかで、多くは、体質や食生活などが似ている影響かと思われます。

乳がんの症状

乳がんは「しこり」で受診して発見されるケースがほとんどです。そのうち10~15%程の方は痛みを伴うことがありますが、多くの場合乳がん(乳癌)は痛みを伴いません。乳がん(乳癌)が皮膚近くの乳腺組織にできた場合には、早期のうちから皮膚にくぼみやひきつれが見られることがあります。また乳頭の真下に乳がん(乳癌)が発生したり、乳がん(乳癌)で乳腺がひきつれを起こすと乳頭がくぼむこともあります。また乳頭から血液の混じった分泌物が乳頭のうち乳管開口部の1箇所からでる乳頭異常分泌があることが稀にあります。さらにはわきの下のリンパ節が腫れたり、パジェットといって乳首がただれる場合もあります。乳がん(乳癌)は骨に転移しやすいがんです。骨に転移した場合肩や背中、腰の痛みが出ることが多いので原因不明の痛みが続いた場合は要注意です。他には肺やリンパ節、肝臓などにも転移します。乳がん(乳癌)が肺に転移した場合には息が苦しくなったり、咳き込んだりします。首やわきの下のリンパ節に転移するとグリグリとしたシコリができることがあります。乳がん(乳癌)が肝臓に転移すると背中や腹部が張ったり痛くなったり、食欲不振になったり黄疸がでることがあります。

  1. 乳房のしこり
  2. 痛み

乳がんの検査

一般的な乳がんのスクリーニング検査としては、問診、触診、軟X線乳房撮影、超音波検査等が実施されます。臨床的に乳がん(乳癌)疑いがありますと、MRIおよび細胞診や生検が実施され病理学的診断により癌であるかどうか判別されます。細胞診や針生検で乳がん(乳癌)診断が困難な場合には、超音波またはマンモグラフィーを取る機械を用いたマンモトーム生検が行われることもあります。

  1. 問診
  2. 触診
  3. 軟X線乳房撮影(マンモグラフィー)
  4. 超音波検査

乳がん(乳癌)の診断

乳がん(乳癌)の診断には、まず外来に来られる患者さんの訴えの他に、その患者さんの既往歴や家族歴から大まかに疾患の絞り込みに掛からなければなりません。この患者さんはどの程度乳がん(乳癌)に掛かりやすいのか、などの情報を得ることは正確な診断をするための第一歩なのです。乳がん(乳癌)の存在する家族歴と乳がん(乳癌)発症は、ある程度正の相関関係が認められております。
独身の女性は既婚女性に比べて乳がん(乳癌)のリスクが高く、閉経後特にリスクが高いです。乳腺組織のなかの未分化な小葉乳管移行部の細胞が乳汁産生にあずからないので、分裂能の高いまま、遺伝子レベルでの障害を長期間受けたままの状態で脱落することなく存在することが理由の一つと考えられます。このことは高齢出産の理由にもあてはまります。女性と男性を高危険群、低危険群に分類すると、女性は高危険群であり、男性は低危険群となります。女性であること自身が高危険群に入るのです。このことは、卵巣の有無によって規定されています。何らかの理由で卵巣摘除を受けた女性は、卵巣からの女性ホルモンの分泌が無くなり、乳癌の発生が抑えられるのです。
片側の乳がん(乳癌)があると、対側の乳房に乳がん(乳癌)が発生する確率は5~6倍と言われています。乳がん(乳癌)に限らず、乳癌発生後第二の癌ができる確率は1.2 ~1.8倍と言われています。子宮体部癌、卵巣癌、甲状腺癌などが重複し易いと言われています。
乳房撮影によって得られる所見は、腫瘤像と石灰化像の二つが重要です。癌あるいは良性の腫瘍などがつくる異常陰影は、しこりの陰がフィルム上に現れるのですが、円形(限局性平滑腫瘤影)であったり、いがぐり状(星芒状腫瘤)であったり、丸とか四角とか三角とか、はっきりとした形を造らない不整形を示すものがあります。

乳がん(乳癌)の病期

リンパ節転移がない
N0
可動的なリンパ節転移がある
N1
固定したリンパ節転移がある
N2
鎖骨リンパ節転移がある
N3
乳がんの大きさが2cm以下
T1
I期
IIA期
IIIA期
IIIC期
乳がんの大きさが2cm-5cm以下
T2
IIA期
IIB期
IIIA期
IIIC期
乳がんの大きさが5cm以上
T3
IIB期
IIIA期
IIIA期
IIIC期
胸壁浸潤、皮膚浸潤、炎症性乳がん
T4
IIIB期
IIIB期
IIIB期
IIIC期
肝臓や肺、腹膜などに遠隔転移がある
IV期
IV期
IV期
IV期

非浸潤性乳管がん、非浸潤性小葉がん、Paget病の場合はステージ0期。乳がん(乳癌)の治療には、外科療法(手術)、薬物療法(ホルモン療法・抗がん剤)、放射線療法があり、乳がんのある場所、進み具合(病期:ステージ。下記表参照)、患者さんの体力、健康状態などから判断して治療法が選択されます。

乳がんの検診

乳がんは30歳代から高齢の女性ほど罹患率が高い為、今日では多くの国で検診を受けることが推奨されています。
乳がん検診には乳房の自己検診とマンモグラフィーがあります。いくつかの国では、壮老年女性の全員の(毎年の)マンモグラフィー検診が実施され、早期乳癌の発見に効果を挙げています。
マンモグラフィーは早期乳癌を発見する為の選択肢のひとつであり、より一般的な方法として、超音波検査も併用することが有用です。CTは乳癌の検診にはあまり適しておらず、費用や検査時間など使い勝手の点でMRIも同様に検診には使い難いです。

乳がん(乳癌)の西洋医学的な治療

  1. 外科手術
    腫瘍のタイプと病期(ステージ)によって、乳腺腫瘤摘出か乳房を大きく切除する必要があります。判断によっては、腋窩リンパ節も手術の際に切除されます。
  2. 化学・内分泌療法
    主に術前・術後の補助化学療法や進行・再発乳癌の治療です。
  3. 放射線療法
  4. 分子標的治療

乳がん(乳癌)の予後

乳がん(乳癌)長期治療成績は診断確定時の乳癌の病期(ステージ)と癌がどのように治療されたかによります。早期発見されればされるほど予後は良いです。早期であればほとんどの乳がん(乳癌)が手術によって根治します。男性乳がん(乳癌)では女性乳癌と比較して大胸筋浸潤を起こしやすく、進行癌で発見される確率が高いため、5年生存率40~50%と予後は不良です。

乳がん(乳癌)の注意点

乳がん(乳癌)は早期発見・早期治療により克服できる可能性は高くなりますので大切なことは、定期的に自分の乳房を触って自分自身の正常な乳房を把握しておくことと、異常に気づいたら、自分で癌か否かを判断するのではなく、必ず検査を受けに行くことです。

乳房の自己検診

閉経前の女性は月経がきて7日目に乳がん(乳癌)の検査をします。閉経後の女性は毎月決まった日に検査します。
入浴前に鏡に向かい右手を上げ後頭部におきます。右乳房の色、形及び乳頭から分泌物がないか、変わったところはないかを観察します。続いて左手に変え左乳房を同様に観察し、その後、両手を下ろし両乳房の相違を観察します。
入浴時に身体を濡らし乳房を暖め、そして左手を後頭部に置き右手の真ん中3本の指を合わせて乳頭を中心にゆっくりと内側から外側へ時計回りの方向へ動かし触ってみて固まりや小さなしこりがないかを確認し、その後、反対の手に変え、もう一度同じように確かめます。最後に乳頭をつまみ分泌物があるかを確認します。
入浴後、枕を背中に敷きまっすぐ横になった後左手を後頭部に置き、右手で左の乳房を触り輪を描きながら順を追って進めていきます。この時、わきの下と乳房の上も行い、終わったら反対側も同様にいます。

乳がん(乳癌)に対する当院鍼灸治療の取り組み

乳がんに対する針灸治療は、中国でも盛んに行っています。中国政府は針灸、漢方のがんに対する治療効果を重視し、多額な資金を投入し、多くの研究成果を上げています。カンボウジアのシアヌーク国王が1979年頃にガンを罹患し、西洋医学医に余命があと半年しかないと宣告され、中国政府に治療を求めました。中国政府は針灸、漢方医療チームを結成し、シアヌーク国王の治療に当てました。その後、シアヌーク国王が30年も生きられ、91才まで生きられました。
西洋医学的な治療では、さまざまな副作用があります。このため、当院は二十年数前から乳がん(乳癌)の針灸治療を取り組んできました。最新のがん研究情報に基づき、病院の西洋医学的な治療と平行に東洋医学の針灸治療を取り入れ、乳がん(乳癌)の治療成績を向上し、手術療法・放射線療法・化学療法などの副作用・後遺症を減らせることができました。

乳がん(乳癌)鍼灸(針灸)治療法

乳がん(乳癌)鍼灸(針灸)治療:乳がん(乳癌)患者さん、取穴:乳根、肺兪、心兪、屋翳、足三里、天宗、肩井、腎兪、肝兪、太沖、三陰交。お灸。

乳がん(乳癌)鍼灸(針灸)臨床経験: 当針灸院(鍼灸院)では、多くの乳がん患者の症状を回復させてきました。今も多くの乳がん患者が通っていらっしゃいます。乳がん患者の一人一人の症状に合わせて、当針灸院(鍼灸院)はきめ細かな針灸治療を行っています。針灸治療の結果、多くの乳がん患者は正常な生活を送ることができるようになりました。
西洋医学的な治療の癌(がん)に対する治療は、がん細胞のみならず、同時に正常な細胞も障害を受けることは避けられませんので、副作用・後遺症を伴います。乳がん(乳癌)も同様です。そのため副作用も強くあらわれることがあります。針灸の併用治療で、後遺症と副作用を減軽することができます。 また、針灸治療によって、免疫機能が強化され、自分の持っている回復力を利用して、癌細胞の繁殖を抑制し、生存率を高めることができます。

乳がん(乳癌)鍼灸(針灸)治療のメカリズム

針灸治療によって、免疫機能が強化され、自分の持っている回復力を利用して、癌細胞の増殖を抑制すると考えられます。

乳がん患者の質問

乳がんGH様

[ 症状、ご相談内容 ] :
両側性乳がんと確定診断されました。(9/1時点)
ともに浸潤がん
右乳房ステージ3
左乳房ステージ1
現在、標準治療を受けることを考えておらず
この生活状態を維持しながらでも治療ができたらと思っています。
病状の現状を考えて通院回数等のことも気にはなります。
鍼灸のみならず、患者各自の症状に合わせた漢方薬での治療も合わせて考えております。
希望は患者それぞれにあった治療をしたいということです。
どうぞ宜しくお願いします。

当院の返事:
私の経験から、当院の鍼灸治療は乳がんには、かなり 有効です。
最近、一人乳がん患者が、当院で暫く鍼灸治療を受け、 乳がんの症状がかなり良くなりました。
漢方相談も含め、診察をしますので、一度お電話予約した 上でご来院ください。

乳がんの治療相談

[ 症状、ご相談内容 ] :
右乳がん温存手術。43才の時左乳がんで温存手術。 49才の時に両側再建手術。 今回、昨年の7月に左乳がん転移。 胸水がたまり、肺腺癌、縦隔リンパ転移、骨転移も見つかりました。胸水を抜いてもらった次の日から声が嗄声になり、治りません。

乳がんの治療相談

[ 症状、ご相談内容 ] :
乳がんと診断され、丸7年。これまでタモキシフェン(女性ホルモンを抑える薬)とハイパーサーミアクリニックに通い、切ることを回避して きました。 しかしながら食生活については、最初は頑張れていましたが、やはり「いつまで続けなければならないか分からない」、というのはモチベーシ ョンも保てず。 当初1.5?だったがんが、ちょっとづつちょっとづつ大きくなっていき、先日横2.3?縦0.9?になってしまいました。 さらに、とうとう皮下脂肪にまで影響が出てきてしまい、乳腺外科の先生から「もう決断しましょう」と告げられました。 ですが、やはり切りたくないのです。 この状態でもまだ鍼は効果あるのでしょうか? 鍼灸のことなら康先生に相談してみよう

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