膝痛
膝痛とは、筋力低下、加齢、肥満などのきっかけで、膝関節の機能が低下し、膝軟骨や半月板のかみ合わせが緩んだり変形や断裂を起こし、痛みを伴う状態です。
変形性膝関節症の多くが炎症による関節液の過剰滞留があります。変形性関節症は関節疾患の中で最も多い病気で、70歳までのあらゆる年齢の人に発症します。40歳未満ではけがが原因で女性よりも男性に多く膝痛発症し、40〜70歳では男性よりも女性に多く膝痛発症します。70歳以降では膝痛発症による男女差はなくなります。
変形性関節症は人間に限らず、魚類、両生類、鳥類など、ほぼすべての脊椎動物にみられる病気です。変形性膝関節症は動物界にきわめて広く見られることから、変形性関節症は、軟骨組織を修復するための生体内の古いしくみから生じた病気ではないかとみる研究者もいます。
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨や半月板が長期間に少しずつすり減り変形することで起こる膝痛と、関節リウマチや膝のケガなどの原因によって引き起こされる膝痛があります。変形性関節症は中年以後に起こる関節の病気です、老化現象として起こるもののほかに、関節に炎症、外傷、先天性関節疾患などの原因で、二次性に変形性関節症となるものがあります。変形性関節症の中で、もっとも多いのは膝痛です。変形性膝関節症は日本国内に限っても患者数は約700万人います。
当院の膝痛治療目的は、変形性膝関節症患者のできるかぎりの回復の機会を提供することと膝痛の完全な回復までの時間を短縮することです。
変形性膝関節症の治療は、西洋医学以外に東洋医学があります。当院は膝痛患者さんの期待に応えるため、30年間、変形性膝関節症の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針治療法を開発しました。そして良い成果を上げています。
鍼灸治療によって、全身の症状が改善します。治癒した例、改善した例を合わせると患者の90%は経過がよいと考えられます。
変形性膝関節症の原因が多様なため、当院の治療方法もそれに応じて、多様に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。
当院の針灸治療で、多くの膝痛患者さんの症状が消失しました。変形性膝関節症患者さんの生活の質を高めるのに役に立っています。
関節は、長年使用しても骨がすり減ったりすることなく、円滑に動かせる構造になっています。変形性関節症は軟骨のコラーゲン線維の破壊、プロテオグリカンの軟化、消失から引き起こします。膝関節の表面は軟骨で覆われており、この軟骨と膝関節間隙の後ろ側に挟まった半月板とが外的衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにする働きをしています。靱帯は関節の骨と骨をつないで安定化させています。変形性関節症は軟骨組織を構成しているコラーゲンやプロテオグリカンを合成する軟骨細胞の異常で、軟骨組織が水分を含んで腫れて軟らかくなり、ついには表面に裂け目ができます。軟骨下面の骨には小さな空洞ができ、骨はもろくなります。そして関節の辺縁の骨が増殖しすぎて、目に見えて触れることもできる骨棘という隆起ができます。その結果、本来なめらかでツルツルとした関節軟骨の表面がザラザラになり、小さなくぼみがたくさんできます。その結果、関節がなめらかに動かせなくなり、外部からの衝撃を吸収できなくなります。こうなると関節のすべての構成成分である骨、関節包、滑膜組織、腱、靭帯、軟骨組織などが変形し、機能障害を起こします。変形性膝関節症初期には関節軟骨のみが障害を受ける場合が多く、やがて障害範囲が関節軟骨の磨耗、半月板の断裂、靱帯の障害などを含んだものへと進行することによって、変形性膝関節症が起こり、過剰な関節液が溜まり、膝関節水症を引き起こします。
自覚症状として痛みがでてきます。痛みは歩行時、階段の昇降時、立ちしゃがみの運動時などで安静時の痛みはあまりありません。また痛みの部位は内側が多く、同部に圧痛を伴います。他覚所見として関節の動きの制限がみられます。最初は正座ができないとの訴えが多いのですが、症状が進むと軽い伸展不全(完全に膝が伸ばせないこと)と屈曲障害がでてきます。しかし日常の生活に困ることはほとんどありません。また膝に水がたまることがあります(膝関節水症)。これは滑膜(かつまく)の増殖、肥厚(ひこう)により発症し、膝が脹れぼったく、膝が重いと訴えます。水が多くたまると安静にしていても膝の痛みが強くなります。また内側型では内反変形(O脚)、外側型では外反変形(X脚)を起こし、程度がひどくなると体が左右に振れたような歩き方を示します。
変形性膝関節症の最も多い自覚症状は膝の疼痛で、とくに初期の場合は動作を始める時の痛みです。変形性膝関節症の初期段階で、階段の昇降時や歩き始めに膝が痛んだり、正座やしゃがむ姿勢がつらくなります。変形性膝関節症の進行ととも、起床時の膝のこわばりや、関節が炎症を起こし、膝関節液の過剰滞留などの症状が出ます。さらに膝痛が進行すると、大腿骨と脛骨が直接こすれることで膝の激しい痛みが生じ、歩行が困難になり、最悪の膝痛では膝の痛みが取れなくなります。
変形性膝関節症は女性に多く発生し、とくに肥満になっている人に多いです。変形性膝関節症は腫れを伴うことが多く、関節水腫も多いです。関節水腫の関節液は黄色透明で、関節の隙間から前内側膝蓋部にかけて圧痛点があります。
変形性膝関節症病状が進行すると膝関節を完全に伸ばすことができなくなり、屈曲も制限され、さらに膝痛が進むと関節が側方にぐらつくようになります。膝関節は硬くなり、その可動範囲を失います。関節をさわったり動かしたりすると痛みます。
特に関節液検査とX線検査は膝痛の診断に重要な検査です。X線写真では、骨棘が形成されたり、関節のすきまが狭くなったり、軟骨下骨の組織が硬化している像などが見られます。X線検査は膝痛の骨の形状を細かに見ることで膝の骨の状態を確認し、直接写らないが骨に付随する軟骨組織や筋肉、腱などの状態を判断します。しかし、X線だけでは膝痛等での含む骨以外の組織の状態を画像で見られないため、詳しい診断にはMRI検査です。
変形性関節症は、その特徴的な症状、診察、X線検査の関節所見に基づいて診断されます。症状でほぼ診断は可能です。補助的診断として単純X線撮影を行います。立位で正面、側面像および膝蓋骨軸射像の3方向の撮影が必要となります。そしてX線上、骨棘(こつきょく)が形成されている、関節裂隙が狭くなっている、関節面が滑らかでない、軟骨の下の骨が硬くなっている、骨に袋ができている、脛骨顆部の変形がある、亜脱臼(あだっきゅう)があるなどの所見が認められます。その所見からGrade0〜6に分類されており(腰野分類)、重症度の判定に用いています。血液、血液生化学検査、尿検査などでは異常は認められません。
変形性関節症の症状、X線検査、滑液の所見から診断は容易につきますが、X線写真で見る変形性関節症の変形の程度と変形性関節症の自覚症状とは必ずしも並行しません。高齢者では、だれでも、多少ともX線検査で老人性の変化はみられます。40歳までに、股関節や膝関節といった体重のかかる部位のX線検査によって、多くの人に変形性関節症の所見が見られますが、そのうち症状が現れている人はわずか半数です。X線検査所見と症状にはあまり関連性がありません。変形性関節症の鑑別診断で重要なものは、関節リウマチと膝関節結核との区別です。関節リウマチは赤血球沈降速度の亢進とリウマトイド(RA)因子が陽性であることから、また膝関節結核は滑膜生検所見から、見分けることができます。
膝痛の鍼灸治療症例 :膝痛200名、女性148名、男性52名。取穴:膝眼、委中、膝関、鶴頂、膝陽関。電気針、20分間後、吸い玉20分間。膝眼に間接灸9壮。
変形性膝関節症の鍼灸臨床経験 :当針灸院(鍼灸院)では、多くの膝痛患者の症状を回復させてきました。今も多くの膝痛患者が通っていらっしゃいます。変形性膝関節症患者の一人一人の症状に合わせて、当針灸院(鍼灸院)はきめ細かな針灸治療を行っています。針灸治療の結果、変形性膝関節症患者の生活の質と予後はかなり良好です。大多数の膝痛患者は正常の生活に戻ることが可能になりました。
変形性膝関節症の場合、お灸がとっても重要で、水泡ができるぐらいがいい。当院の独特な気功と鍼灸を併せる治療方法(sp治療)で、さらに変形性膝関節症の治癒率が75%になれる。
膝痛を治すには、はりとお灸で、日本も中国も民間レベルでは、常識だといえるだろう。当院も開院してから、数々の病院に見放された変形性膝関節症患者を治してきた。
当院独自開発した【関節透穴針】治療法:関節部にある二つ離れている特殊なツポに一本の針を通し、微電流をかけますと、これらの刺激が生物電信号に変わり、神経の伝達を通じ関節組織を改善する仕組みです。
1.【関節透穴針】:特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.関節動脈の血流量が増え、膝への血流供給が増え、損傷した膝関節の表面軟骨組織を修復します。
4.関節内の免疫細胞の増加で、消炎効果が得られます。
5.脳のモルヒネをも増やします。これら物質の作用によって、鎮痛効果が得られます。
6.血液中のカルシウムやニンの量を増やし、軟骨の成長と発育を促進し、破壊した関節内の軟骨を修復します。
1.当院独自開発した【関節透穴針】治療法:
特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.痛みを感じない程度の治療が多いので、
寝ってしまうことがあります。
4.起きたら、治療完了です。
5.鍼灸治療が終わった後に
生活注意事項を説明します。
『週刊文春』
出版社:株式会社文藝春秋
『週刊実話』
出版社:日本ジャーナル出版
『アサヒ芸能』
出版社:徳間書店
『週刊大衆』
出版社:双葉社
『難病、慢性疾患に最適ー欧米でも高まる評価 』『 西洋医学と東洋医学を結ぶ中国人医師の挑戦』
[ 症状、ご相談内容 ] :
1月頃から左足膝の痛みを訴え、びっこを引くようになり、大学病院に通っています。
左足は股関節から外に開いてしまい、かなり足の長さも違います。レントゲンやMRIをとりましたが、
関節の中に水が溜まっている(水っぽい)が、どこが異常かはまだわからないとのことです。
骨端線は正常、ペルテスや大腿骨頭すべり症等でもなく、感染もなく、白血球も正常で血流も良いとのことです。
来週から装具を着け、左足に負荷をかけないように生活致します。膝の痛みはずっと続いています。改善の余地はございますか。
当院の返事:
当院の鍼灸治療は膝痛にはかなり有効です。
同じ症状で治った方がたくさんいらっしゃいますので、心配ないと思います。
患者様の返信:
5月11日に初めて貴院へお伺いしてから、早や3週間になります。
お陰様で、ここのところ膝関節の痛みは殆ど感じません。
ありがとうございます。
一生治らないと不安で一杯でしたが、
先生の治療で、勇気づけられました。
明日もお伺いしますので、どうぞよろしくお願いします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
半年前より膝が痛く、椅子に座って立ち上がると痛みが酷く通院はしているのですが、一向に良くならないです。一度診察して頂ければと思い連絡致しました。
歩く時も痛みがあり、以前のような歩きが出来ません。
可能であれば、土・日・祝日が希望です。
宜しくお願い致します。
[ 症状、ご相談内容 ] :
週に二回ほどはジョギング(約一時間)を若い頃から定年退職の65歳までやってきていたものですが、ここ一か月ほど膝の違和感がありそのジョギングができていない状態で、商品名リョウシンなどのサプリメント等を試してはいるなか、どうもかんばしくない状態です。打撲とかの外からの起因は考えられず、65歳という加齢は当然考えられるとことではありますが、西洋医学の整形外科のレントゲン等の必要性は考えられないなか、このメールにてお問い合わせした次第です。宜しくお願い申し上げます。
《針灸と気功の併用で関節痛や腰痛などの治療》 2002年8月22日 『日刊ゲンダイ』