遺伝性難聴
遺伝性難聴 とは、内耳の内リンパ液の調整がなんらかの原因でうまくいかなくなって過剰になり、内リンパ水腫をつくり、これが神経を圧迫し、めまい、耳鳴り、難聴などのさまざまな症状が現れる状態です。
遺伝性難聴 は、めまいと相まって、耳の聞こえにくいのと耳鳴りが重なる状態です。フランス人の医師でプロスペル・メニエールが初めて提唱した病気です。厚生労働省の特定疾患に指定されている難病です。
遺伝性難聴 は、内耳のリンパ液の産生量と吸収量のバランスが崩れることにより起こると考えられています。通常は、分泌と吸収が絶えず行われて、リンパ液は一定量に保たれています。ところが内耳リンパ液の産生量が増えたり吸収量が減ったりすると、この均衡が崩れて、リンパ液の量が増えてしまいます。遺伝性難聴 の症状としては、回転性の激しいめまいが何の前ぶれもなく突然起こり、吐き気や嘔吐を伴います。これらの症状は通常2〜3時間続きますが、まれに24時間近く続くこともあります。遺伝性難聴 の発症した側の耳に、閉塞感や圧迫感が周期的に生じます。聴力に変動がみられ、数年かけて徐々に悪化していきます。耳鳴りは恒常的な場合も断続的な場合もあり、めまい発作の最中や前後に悪化することがあります。難聴や耳鳴りは、普通は片側の耳だけに起こります。
あるタイプの遺伝性難聴 では、最初のめまい発作が起こる数カ月もしくは数年前に難聴と耳鳴りが発症し、めまい発作が起こりはじめると聴力が回復します。
遺伝性難聴 は激しいめまいの反復が特徴であり、一側性の難聴・耳鳴りと発作的めまいが三主徴症状である。めまいは発作的、突発的で回転性のめまいがおこります。
中枢神経症状が一切見られず、かつ原因が分かるめまいや難聴を主訴とする疾患が除外できるものが遺伝性難聴 に相当します。
当鍼灸院の遺伝性難聴 の治療目的は、遺伝性難聴 患者にできるかぎりの回復の機会を提供することと遺伝性難聴 の完全な回復までの時間を短縮することです。
遺伝性難聴 の治療は、西洋医学以外に東洋医学の針灸治療が効果的です。
当鍼灸院は25年間、遺伝性難聴 の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針治療法【耳透穴針】を開発しました。特殊な鍼と電気の併用で良い成果を上げています。
治療によって、全身の症状が改善します。治癒した例、改善した例を合わせると患者の90%は経過がよいと考えられます。
当鍼灸院の治療方法は遺伝性難聴 の頑固さに応じて、多岐に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。そして遺伝性難聴 の治癒で、めまいの消失は遺伝性難聴 患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。
遺伝性難聴 の鍼灸治療症例 :遺伝性難聴 患者123名、【耳透穴針】取穴:合穀、内関、足三里、三陰交、中極、翳風、百会、上星。電気針。
遺伝性難聴 の鍼灸治療臨床経験 :当鍼灸院では、多くの遺伝性難聴 患者の症状を回復、或いは改善してきました。今も多くの遺伝性難聴 患者が通っていらっしゃいます。遺伝性難聴 患者の一人一人の症状に合わせて、当鍼灸院はきめ細かい針灸治療を行っています。針灸治療では、遺伝性難聴 患者の生活の質と予後はかなり良好です。大多数の遺伝性難聴 患者は普通の生活に戻ることが可能になりました。
当鍼灸院では、遺伝性難聴 の治療に鍼灸を使い、即効性があり、多くの遺伝性難聴 患者のめまい、嘔吐症状が数回針灸で、回復しました。その後もめまいと、片側の耳の耳鳴りと難聴の回復は薬より早かった。
当院独自開発した【耳透穴針】治療法:耳にある二つ離れている特殊なツポに一本の針を通し、微電流をかけますと、これらの刺激が生物電信号に変わり、内耳の内リンパ液の流れと自律神経の働きを改善する仕組みです。
1.【耳透穴針】:特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.耳動脈の血流量が増え、神経への血流供給が増え、損傷した耳の神経組織を修復します。
4.刺激することによって、自律神経の神経細胞が活性化されます。
5.内耳の内リンパ液の流れを健常化します。
【遺伝性難聴 治療の実際様子と流れ】
1.当院独自開発した【耳透穴針】治療法:
特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.痛みを感じない程度の治療が多いので、
寝ってしまうことがあります。
4.起きたら、治療完了です。
5.鍼灸治療が終わった後に生活注意事項を説明します。
『週刊文春』
出版社:株式会社文藝春秋
『週刊実話』
出版社:日本ジャーナル出版
『アサヒ芸能』
出版社:徳間書店
『週刊大衆』
出版社:双葉社
『難病、慢性疾患に最適ー欧米でも高まる評価 』『 西洋医学と東洋医学を結ぶ中国人医師の挑戦』
御蔭様で、先生の鍼灸治療法で今すっかり元気になりました。
ストレスで2年前から回転性めまいと難聴が連動して起こり、一回のめまい発作が約3時間程度続きます。病院で遺伝性難聴 と診断され、点滴を受け、暫く緩和しましたが、めまい発作は不定期に繰り返していました。
掛かり付けの医師から中国鍼灸を紹介され、藁をもすがる思いで鍼灸治療を3週間受け、めまいと難聴が半減し、数ヵ月後には日常生活にほとんど支障がない状態まで回復しました。今では忙しい仕事も耐えられるまでに回復し、大変嬉しく感じているところです。(以上御本人の承諾をいただいて掲載いたしました)
遺伝性難聴 の原因は現在のところ不明です。遺伝性難聴 の原因は不明ですが、遺伝性難聴 の本体は内耳の水ぶくれ状態(内リンパ水腫)ということがわかっています。
遺伝性難聴 は、30歳代から50歳代の働き盛りの人がかかりやすく、多くの人に共通しているのは、仕事や人間関係などで人一倍緊張感が続いていたり、責任感が強く、働き過ぎの傾向にあり、強いストレスの中で生活をしている人です。また、遺伝性難聴 は、季節の変わり目や気候の変化、とくに低気圧や前線の接近しているときに発作を起こしやすくなるということもわかっているので、このような時には特に過労を避け、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
遺伝性難聴 の初期では、めまいの発作時に耳の閉塞感や圧迫感など耳が詰まったような感じを受けますが、めまいを繰り返すうちに耳鳴りや難聴を伴うようになり、次第に発作時以外にも症状が残るようになります。 何の誘引もなく突然、回転性(ぐるぐる回る)めまいが起こり、めまいと同時に、あるいはめまいの少し前から、片耳に耳鳴りや耳の閉塞感、難聴が起こります。めまいを繰り返す間隔は人によって違い、数日、数週間、数カ月、あるいは1年に1回などさまざまです。 激しいめまいは、普通30分くらいから数時間続き、めまいの軽快とともに耳鳴り、耳の閉塞感、難聴は軽くなったり消失したりします。しかし、めまいを何回も繰り返しているうちに、めまいがおさまっても耳鳴りや難聴は軽快しないようになります。 めまいが激しい時は、これらの症状以外にも吐き気、嘔吐、冷や汗、動悸などが起こり、かえってこれらのほうが苦しいこともしばしばです。
遺伝性難聴 の検査は主に聴力検査とMRIです。
遺伝性難聴 の症状としては、回転性の激しいめまいが何の前ぶれもなく突然起こり、吐き気や嘔吐を伴います。これらの症状は通常2〜3時間続きますが、まれに24時間近く続くこともあります。発症した側の耳に、閉塞感や圧迫感が周期的に生じます。聴力に変動がみられ、数年かけて徐々に悪化していきます。耳鳴りは恒常的な場合も断続的な場合もあり、めまい発作の最中や前後に悪化することがあります。難聴や耳鳴りは、普通は片側の耳だけに起こります。めまいと、片側の耳の耳鳴りと難聴という典型的な症状がみられれば、遺伝性難聴 が疑われます。聴力検査を行い、ときにMRI検査も実施して、ほかの原因がないか調べます。減塩食と利尿薬によって発作の頻度を減らせる場合もあります。
日本めまい平衡医学会の診断基準では下記の1)2)3)を満たせば遺伝性難聴 と確定診断とする。また、1)と3)、あるいは2)と3)のみの場合には遺伝性難聴 の疑いとする。
遺伝性難聴 と鑑別すべきめまいを症状とする疾患には外リンパ瘻・良性発作性頭位めまい症・前庭神経炎・遺伝性難聴 ・内耳炎・真珠腫性中耳炎・脳腫瘍・自律神経失調症・聴神経腫瘍・椎骨脳底動脈循環不全症・頸性めまい・心因性めまい・貧血・低血圧症・高血圧症・低血糖症・甲状腺機能異常、過換気症候群、薬剤によるめまいなどがあります。 とくに外リンパ瘻や遺伝性難聴 、心因性めまい・自律神経失調症、聴神経腫瘍、内耳炎、真珠腫性中耳炎などはめまいと聞こえの症状の両方を伴い遺伝性難聴 に似ているため、特に注意して鑑別することが必要です。近年、遺伝性難聴 と診断されている患者の中に、実際には外リンパ瘻患者が多く含まれています。
遺伝性難聴 は内耳の病気なので、生命に危険をおよぼすようなことはありません。病気が完成しないうちに、早期の診断と治療を始めることによって遺伝性難聴 の進行をくい止め、または治癒させることができます。しかし、病気が完成してしまい、めまいと難聴の悪化と軽快を繰り返しているうちに、身体の平衡の乱れや難聴が進行し不可逆性になってしまいます。
薬による治療が主です。病態(内リンパ水腫)に対しては、水ぶくれを軽くする目的で利尿剤系統の薬を多く使います。中でも、イソソルビドが広く使われています。また、内耳の神経細胞や内耳神経の活動を改善する目的で、ビタミン剤や末梢血流改善剤なども使います。しかし、薬による治療でめまい発作を止めることができず社会生活に支障をきたすような場合や、聴力が段々悪化して行くときには手術も行われます。また、薬と手術の中間的な治療法もあります。薬による治療が主に行われ、めまいを軽くする抗めまい薬や、内リンパ水腫を軽減する薬が使用されます。 薬でめまい発作の回数を減らしたり、軽くしたりすることはできますが、難聴の進行は薬では防げないことがあります。めまいがあまりにも頻繁に起こって仕事ができないような時や、難聴の進行が早い時には手術が行われることもあります。内リンパ嚢開放術は最も穏やかな処置で、しなやかな薄いプラスチック製シートを内耳に留置する方法です。ゲンタマイシン溶液を鼓膜から中耳へ注入し、内耳の平衡機能を低下させる方法もあります。間隔を空けて何回も注入すると効果的です。ただし、この処置によって重度の難聴や慢性的な平衡機能の低下が起こるおそれがあります。内耳前庭神経を切断すると内耳の平衡機能が永久的に破壊されます。めまいが日常生活に支障を来すほど激しく、発症している側の耳ですでに著しく聴力が損なわれている場合には、迷路摘出術という処置で半規管を完全に取り除きます。これらの処置はいずれも重症のめまいを治療するためのもので、遺伝性難聴 にしばしば伴う難聴の改善には役立ちません。
診断基準を満たさず厳密な遺伝性難聴 ではない亜型遺伝性難聴 として、蝸牛型遺伝性難聴 と前庭型遺伝性難聴 、レルモワイエ症候群があります。
メニエール症候群という概念が原因を問わず「めまい」「耳鳴り」「難聴」の三点セット症状がそろえばメニエール症候群とする広範な概念のものであったため、現在でも医師によっては、内リンパ水腫を確認出来ず診断基準も満たさないめまい患者に安易に遺伝性難聴 の診断名をつける者が多く、 日本めまい平衡医学会では、遺伝性難聴 の診断名をつけるに当たってはめまい症例に安易に遺伝性難聴 の診断を行うことは適当でないです。診断基準に従った診断を行う必要があります。
[ 症状、ご相談内容 ] :
突発性難聴(右耳)で入院しましたが 予後は思わしくありませんでした。
3ヶ月後に突然の強烈な目眩に襲われ救急搬送されました。遺伝性難聴 と診断され通院しましたが回復しなかったので 他のクリニックへ転
院したら 良性発作性頭位目眩症と診断されました。
それからは耳鼻科クリニックを転々としましたが 高齢なので回復は厳しいとのことですっかり落ち込んでしまい 左耳まできこえにくくなり
仕事もやめました。 先生 助けてください!!
当院の返事:
当院が開発した特殊な治療法で、治った方がたくさん
いらっしゃいますので、心配ないと思います。
患者様の返信:
お陰様で目眩が無くなり、聴力が戻りました。後は耳詰まり感が少し残っています。ありがとうございます。
治るかどうが不安で一杯でしたが、
先生の治療で、勇気づけられました。
来週お伺いしますので、どうぞよろしくお願いします。
[ 症状、ご相談内容 ] :
遺伝性難聴は鍼による治療は有効ですか?
[ 症状、ご相談内容 ] :
一か月前に、遺伝性難聴 との診断をうけました。めまいは徐々になくなっていますが、右耳聴力の高音が異常値で耳鳴りが常しています。現
在は仕事をしていますが、以前のようには働けません。薬をずっと飲んでいますが、よくなるようには思えません。仕事をしながらの鍼灸治
療は可能でしょうか?耳鳴りは本当に治るのでしょうか?
[ 症状、ご相談内容 ] :
昨年の12月頃から左耳が突然詰まったようになり、音が聞こえにくくなり、その日仕事で車の運転中に突然目が回り幸い事故はなかったので
すが、知り合いに運転を代わってもらい事なきを得ず無事帰宅しました。その日は1日中床に臥せっており翌日耳鼻科の診療を受けましたと
ころ、メヌエルと診断されました。現在2種類の薬を処方されております、アデホスとメチコバールです。しかしいっこうに変化の兆しがあ
りません。そこで先生のところをネットでさがし藁をもつかむ気持ちでご相談させていただきました。宜しくお願い致します。
[ 症状、ご相談内容 ] :
総合病院の精密検査の結果、左耳が全く聞こえていないと診断されました。
先天性聾の場合、鍼治療で効果はありますか?
また、生後間も無い幼児が鍼治療を始めるには、どのタイミングがよろしいでしょうか。